元南極観測隊員が現地での活動を紹介
私たちの暮らしと深く関わっている天気。お出掛け前には天気予報とにらめっこし、雨雲の動きなどについて家族で話をすることも―。
和歌山地方気象台が、7月20日(土)と21日(日)の2日間、イオンモール和歌山1階サークルコート(和歌山市中字楠谷)で、「夏休み子どもお天気広場」を開きます。時間は両日午前11時~午後6時。
子どものころから、身近で起こっている自然現象に関心を持ったり、防災への意識を高めたりしてもらう恒例のイベント。今年は、日本南極地域観測隊に加わり、3月に帰国したばかりの同気象台の技官・田中省吾さん(写真左)が、南極での活動を写真パネルで紹介。体験談を直接、聞くことができます。
田中さんは、第59次南極地域観測隊の越冬隊として、2017年11月~19年3月の期間、南極の昭和基地で気象観測に携わりました。「越冬隊員は、観測部門と設備部門で構成され、合わせて約30人です。私は観測部門で、雲の量・形・種類の観測や、上空大気の状態の観測などをしていました。冬は気温がマイナス30度になる日もありました」と説明。
また、普段の生活ぶりについて、「みんなで屋外でラジオ体操をしている時にペンギンを見かけたり、越冬の折り返し点、6月21日ごろに開かれる“ミッドウインター祭”にはフルコースの料理を楽しんだりしました」と振り返り、「南極で経験したさまざまなことを、会場でお伝えできれば」と話します。
当日は、何万年も前の空気が閉じ込められた「南極の氷」の展示の他、南極で着ていた防寒服の試着体験、津波実験、紫外線によって色が変わるストラップ作り(各日先着300個)などもあり。
「親子で楽しめるコーナーがたくさん。遊びに来てください」と話しています。入場無料。
問い合せ先 | 和歌山地方気象台 |
電話番号 |
夏休み子どもお天気広場
【展示】南極の氷、雨量計、風向風速計、 計測震度計
【体験】防寒服の試着体験、ペットボトルで雲と竜巻づくり体験
【実験】竜巻発生装置、津波実験
【調べる】誕生日のお天気調べ
【作る】紫外線ストラップ作り
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