受験は、子どもを支える家族にとっても大きな出来事。受験を考えている家庭は、この特集を参考にしながら、子どもとの過ごし方を考えてみましょう。また、私立校の学校説明会が始まります。ぜひ志望校へ足を運んでみてください。

開智 中学校・高等学校

主体的な学びが問われる時代
物事を深く考え、視野を広げよう

 在校生に「受験勉強は大変だった？」と聞くと、「しんどかった」と答えます。特に中学受験は、高校受験と違い、周りの友達が遊んでいるときに、勉強に時間を費やすので、疎外感を感じるとも。「でも、仮に合格できていなくても、受験をして良かったと思っていると思う。がんばり抜いたことが自信になった」とみんなが言います。だから、しんどさから逃げずに、見学会や説明会などに足を運び、先輩の姿に自分を重ね、「この学校でこんなことをやりたい」と目的意識を持って、今を乗り切りましょう。

2020年を境に教育システムが大きく変わり、これからは、“主体的な学び”が求められる時代に。今までは、大学に合格することが最終目標であり、必死に覚えたことをそのままアウトプットできれば、高得点、高評価が得られました。しかし、今後は、社会で本当に活躍できる人材を育てる教育へと変わり、入試でも思考力、表現力、判断力が問われます。

そうした教育には、家庭の協力も必要不可欠。子どもとの会話で、「どうしてそう思うの？」など、物事を深く考える習慣を養うコミュニケーションを大切にしてください。社会の問題に目を向け、自分の意見を発信し、異なる意見にも耳を傾けることで、広い視野が持て、人間性が高まります。開智では、周囲への恩に報い、主体的に行動できる生徒を育てます。

中学校副校長 中村 恭子さん

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