紫外線による“ダメージ肌”にさようなら
日焼けで後悔はしたくない
体の中から、外から対策を
夏が近付くにつれ、お肌の大敵、紫外線量もピークを迎えます。紫外線対策をせずに外出し、日焼けでお肌が…、と後悔しないためにも、しっかりとケアをしましょう!
室内、野外など、用途に合わせて使い分け
日中の日差しが強くなり、汗ばむ季節。気を付けたいのが紫外線による日焼けです。浴びすぎると、肌のしみ、しわの原因につながるともいわれています。
日本の紫外線量は春から徐々に増え、7月~8月にピークを迎えます(グラフ参照)。和歌山地方気象台によると、紫外線量はオゾン量や雲などの条件が同じなら、太陽の高度が高くなるほど大きくなり、一日の中では正午ごろ、一年の中では夏至前後、また国内では南の地方(北海道より沖縄)ほど多くなるとのこと。
紫外線は大きく分けてA波とB波があり、一般的に肌に関係するのはこの2つ。エステティシャンで和歌山市内のサロン「Siaura(シアーラ)」を主宰する三宅渥美さんは、「A波は波長が長く、窓も通すので室内にいてもA波が届くこともあり、しわやたるみの原因になります。B波は短時間浴びただけで肌が赤くなるなど、肌に影響が出やすく、しみの原因になります」と話します。
日焼け止め化粧品の防御指標は、A波を「PA」、B波を「SPF」で表し、+(プラス)の数や数値によって防御効果が異なります。三宅さんは「室内かアウトドアかなど、用途に合わせた使い分けがおすすめです。肌の表面は毛穴などで目には見えない凹凸があるので、手でムラなく均一に塗ることがポイント。たくさんの種類の中から肌に密着するものを選んで。汗や皮脂などで少しずつ効果が落ちるので、こまめに塗り直しましょう」とアドバイスします。
顔に塗るときは、化粧水や美容液で肌を整えた後、額・両ほほ・鼻・あごの5カ所に日焼け止めをのせてから、指全体を使ってたたきこむように伸ばしていきます。腕や足は、1本の線を引くように日焼け止めを付け(写真)、手のひらを使ってらせんを描きながら伸ばします。もしも日焼けをして肌が赤くなったときは、冷たいタオルや保冷剤で冷やしてしっかりとケアを。「メラニンが生成する72時間内が重要。後々、肌への影響が変わります。しっかりと保湿を」と伝えます。
また、食物の摂取で体内からの対策も大切。ビタミンA・C・E、リコピンには日焼け対策に欠かせない栄養素が含まれています。三宅さんは「抗酸化作用で、紫外線を浴びてできた活性酸素が増えるのを防ぎ、肌トラブルの原因を内側からケアします。夏に摂取しやすいのがトマト。リコピンが多く含まれていて、加熱するとさらに増加します。緑黄色野菜やイモ類なども良いので、日頃のメニューに取り入れて効率よく摂取しましょう」と話します。
他にも、UVカット効果のある日傘や手袋、帽子、サングラスなども並行して使いましょう。後悔しないために、意識しながら今から対策を!
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