放送局が下請けに!?
変わるスポーツ中継
世界的なサッカープレーヤーのイニエスタを見に、スタジアムへ行った。観客席は満員御礼。世界レベルのプレーに 、大盛り上がりの1日だった。だが、気になることも。スタジアムに、ある放送局の中継車があったのだ。今、Jリー グはダゾーンが独占配信しているはず。地上波では放送しないのに、なぜ中継車が。後日、その局の局員に話を聞くと 、理由が分かった。「ダゾーンから発注を受けて、中継車を派遣している」とのこと。つまり放送局がダゾーンの下請 けとなったのだ。またダゾーンは今年、プロ野球計10球団の主催試合も配信している。ここにも放送局が下請けとして 絡んでいるはずだ。ダゾーン恐るべし。いくらお金があるのか。と同時に、テレビ局のスポーツコンテンツの衰退も感 じられた。なにせ今年は如実に、野球の中継が減っており、確実に数字が取れる週末にしか放送しない。前出の局員が ボヤいていた。「いずれスポーツ局が無くなるかも」と。そうなれば僕らの仕事も少し減る。ダゾーンさん、中継だけ じゃなく、スポーツの番組もしませんか? 今なら、お安くしときまっせ。
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
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