心と体はつながっている「止まる」ゲームで自律性を養おう

 1歳を過ぎて子どもが歩き出すと、行動範囲がグンと広がります。お母さんは子どもの成長がうれしい反面、おぼつかない足取りで急に走り出すわが子にハラハラする時期でもあります。つないでいた手を振りほどき、気ままに歩き出す瞬間にヒヤッとしたことがあるお母さんもいるでしょう。「待って」「止まって」と言ってもなかなか聞いてくれないということもあるかもしれません。

 歩くのが大好きな子に、ぜひ「止まる」ことを覚えてもらいましょう。子どもは歩けるようになると、次に走る、止まる、しゃがむなどを順に覚えます。こうした動きは自律性で、体や気持ちをコントロールする力と密接につながっています。

 子どもを危険から守るためにも、自律性を養うことはとても重要。ダルマさんが転んだなどの止まるゲームが役に立ちます。小さいうちは「止まれ!と言ったら止まるゲームをしよう」と、遊びの中に取り入れてみてください。走っていたのに急に止まるなどを繰り返すことで自己コントロール機能が発達します。体のコントロールを覚えることで自律性がどんどん鍛えられ、感情のコントロールにも役立てるようになるのです。

 子どもの体と心の発達は、日常のありとあらゆる動きと関係しています。この時期に自律性を身につけておくと、4歳ごろには上手に感情をコントロールし、我慢ができる子になります。遊びの中に「止まる」を取り入れ、親子で楽しみながら自律性を養いましょう。

著者むらたますみ
キッズコーチングシニアトレーナー
監修竹内エリカ
幼児教育者、日本キッズコーチング協会理事長

子育て・教育

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山2025年4月12日号「地域を変える! サテライトやシェアオフィスからビジネス創出へ」
    多様な働き方が求められる現在、本来のオフィスとは離れた場所で仕事ができる「サテライトオフィス」など…
  2. リビング和歌山2025年4月5日号「関西パビリオン・和歌山ゾーンの魅力に迫る いよいよ開幕、万博へ!」
     開幕に向け、注目が高まる“大阪・関西万博”。会場に足を運んでみないと分からない楽しさやワクワクが…
  3. リビング和歌山2025年3月29日号「学びたい気持ちを応援! 4月から国の新制度がスタート 子ども3人以上で大学無償化」
    2025年4月から、扶養される子どもが3人以上いる全ての多子世帯を対象に、大学や専門学校などの入学…
  4. リビング和歌山2025年3月22日号「和歌山県、旬の魚を訪ねて漁港巡り 伝統漁法と海の環境に恵まれた加太漁港」
     「さかなをたべよう!」キャンペーンを展開中の全国リビング新聞ネットワーク。今回は和歌山市の加太(…
  5. リビング和歌山2025年3月15日号「べらぼうな才能を発揮! 田沼意次のルーツは和歌山にあり! 」
    NHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」に登場する老中・田沼意次(演・渡辺謙)。田沼家は意次…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2025/4/10

    2025年4月12日号
  2. 2025/4/3

    2025年4月5日号
  3. 2025/3/27

    2025年3月29日号
  4. 2025/3/20

    2025年3月22日号
  5. 2025/3/13

    2025年3月15日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る