イヤイヤ期はやるやる期 できなくてぐずるときは 助けを求める言葉を教える

イヤイヤ期には子どもの自我が強くなり、お母さんも困ったり、悩んだりすることが出てくるかもしれませんね。このころの子どもは、自分が「したい・できる」とイメージすることが実際には難しくてできないということに直面し、イライラをお母さんにぶつけることが増えます。これはわがままではなく、やる気と知能の発達の表れ。例えばボタンを留める、靴をはくという手順が、頭の中で上手にイメージできるようになったからこそ起こること。イヤイヤはイメージができていても、身体の発達が追いついていないため、実際にはできない、ということに対するジレンマなのです。

実はこんな時期が、助けを求める言葉を教える絶好のチャンス。「ほら貸しなさい、お母さんがするから」と取り上げてしまうのではなく「手伝って欲しい?」「お母さんが一緒にしてあげようか」と尋ねてあげてください。そうすることで、手を借りたいときはこう言えばいいのだと学ぶことができます。どう言えばいいのかが分かると、かんしゃくも減ります。

人に助けられてやり遂げる経験をたくさん積ませてあげましょう。その喜びが、やがて今度は自分が人を助ける思いやりの気持ちへとつながります。人に助けを求めることができる子は、人を助けられる子になるのです。優しさの発露にもなる「教えて」「手伝って」を言える子にしてあげましょう。イヤイヤ期を乗り切りやすくなるばかりではなく、きっと将来に渡って子どもの人間関係を豊かに彩るでしょう。

著者むらたますみ
キッズコーチングシニアトレーナー
監修竹内エリカ
幼児教育者、日本キッズコーチング協会理事長

子育て・教育

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山2025年4月12日号「地域を変える! サテライトやシェアオフィスからビジネス創出へ」
    多様な働き方が求められる現在、本来のオフィスとは離れた場所で仕事ができる「サテライトオフィス」など…
  2. リビング和歌山2025年4月5日号「関西パビリオン・和歌山ゾーンの魅力に迫る いよいよ開幕、万博へ!」
     開幕に向け、注目が高まる“大阪・関西万博”。会場に足を運んでみないと分からない楽しさやワクワクが…
  3. リビング和歌山2025年3月29日号「学びたい気持ちを応援! 4月から国の新制度がスタート 子ども3人以上で大学無償化」
    2025年4月から、扶養される子どもが3人以上いる全ての多子世帯を対象に、大学や専門学校などの入学…
  4. リビング和歌山2025年3月22日号「和歌山県、旬の魚を訪ねて漁港巡り 伝統漁法と海の環境に恵まれた加太漁港」
     「さかなをたべよう!」キャンペーンを展開中の全国リビング新聞ネットワーク。今回は和歌山市の加太(…
  5. リビング和歌山2025年3月15日号「べらぼうな才能を発揮! 田沼意次のルーツは和歌山にあり! 」
    NHK大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」に登場する老中・田沼意次(演・渡辺謙)。田沼家は意次…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2025/4/10

    2025年4月12日号
  2. 2025/4/3

    2025年4月5日号
  3. 2025/3/27

    2025年3月29日号
  4. 2025/3/20

    2025年3月22日号
  5. 2025/3/13

    2025年3月15日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る