テレビ業界のミステリー 一番こわ~いモノとは?
残暑が続くが、ちょっと涼しくなる話がテレビ業界に転がっている。よくいわれるが、放送局には“あの世の方々”が集うらしい。どうもにぎやかな場所がお好きなようだが、何の科学的な根拠もない。が、新人の頃、そんな方々に遭遇したことが…。当時、ある局のスタジオで1人、夜にパソコンをたたいていた。明日の台本が間に合わないと、焦っていた。すると深夜2時、それが起こった。スタジオ奥から、子ども数人の笑い声が聞こえてきたのだ。冷静に考えれば怖いが、その時は違った。何せ締め切りは明日。僕は瞬時に「うるさい」と逆ギレをした。結果、その声はどこかに消え、台本も完成。後で聞けば、そこはよく出る場所だという。でも、あの世よりも、この世の上司の方が怖かったので、気にもしなかったのだ。他にも、突然辞めるAD、パワハラ上等のディレクター、ギャラを払おうとしないプロデューサー、すべて10年前の話だが、テレビ業界にはこんな怖い人間がゴロゴロいた。そんな怖い人たちと付き合ってきたのにも、ワケがある。なにせ仕事が無くなるのが、一番怖いからだ。
※次回は10月13日号に掲載
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
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