風災や水災に対応する商品も 火災保険は補償内容を検討
- 2018/8/2
- ハウジング
想定外も考え、比較検討がおすすめ
西日本豪雨では、河川の氾濫による浸水など、各地で大きな被害が発生しました。想定外の自然災害が起こる昨今、損害保険の加入の重要性が高まっています。数多くの商品が取り扱われていますが、これから家を建てる場合、どんな点に注意して保険を選択すればいいのでしょうか?保険代理店「サウスコア」(和歌山市和歌浦東)の西本誠さん(写真)に聞きました。
「損害保険のうち、住宅については火災保険と地震保険があります。火災と風災は多くの保険会社で基本の補償プランとなっていますが、水災、盗難・水漏れ、破損・汚損などの損害を補償するプランもあり、損害・被害要件が当てはまれば損害の程度に合わせて保険金が支払われます」と説明。保険プランを選ぶ際のポイントとして「西日本豪雨では“何十年も住んでいて初めて”といった声がありましたよね。河川の氾濫が起こる可能性など、地域や立地条件に合わせ、想定外の事態も考えながら選びましょう」とアドバイスします。
地震保険に関しては、火災保険に加入していなければ入ることができません。損害保険料率算定機構の調査によると、和歌山県の付帯率は2016年度で61%。南海トラフ地震の発生確率が引き上げられる中、まだまだ付帯率は高くはありません。
西本さんは「地震保険(居住用)の対象は建物と家財です。地震保険は地震・噴火またはこれらに
よる津波を原因とする火災・損壊・埋没、流失による損害を補償とします。国の保険なので各社で保険料が同額です。火災保険の保険金額の30~50%の範囲でしか入れませんが、保険会社によって最大50%まで上乗せして100%補償できるプランも登場しています」と解説。支払い方は、全損(100%)、大半損(60%)、小半損(30%)、一部損(5%)の4種類に分類されていて、「地震保険だけでは元通りの住宅を再建するのは難しいことも。あくまで生活を守るための保険と考えましょう」と話します。
その上で「保険は特約など、細かな部分まで比較検討して選ぶことが大切です。気になることは保険代理店で確認を」とアドバイスしています。