時代劇のVARで映っちゃイケナイものが!?
日本代表の奮闘で盛り上がったロシアW杯もいよいよフィナーレへ。今大会で大きく変わったのが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフリー)の導入だ。これは、試合で主審らが見逃した反則を、ビデオで確認する仕組み。これによりPKが増え、より試合が動く展開に。このビデオ確認、もちろんテレビでも以前からやっている。ディレクターが取材し、編集した映像を、プロデューサー陣がチェックするプレビューというやつだ。表現方法やコンブライアンスなど、そのチェック項目は多岐にわたる。が、たまにこのプレビューをくぐり抜け、映っちゃいけないモノが放送されることが。特に際立つのが時代劇。町娘が大きな口を開けた瞬間に見えたのが金歯だったり、青空に飛行機雲があったりと、その時代にあるはずのないものが、放送されたこともある。あのNHKですら、大河ドラマで演者の立ち位置を示すテープがそのまま放送されて話題となった。W杯は、VARでPK獲得!となるのだが、放送だとそういうわけにはいかない。一発レッドで番組終了にならぬよう、気を引き締めたい。
※次回は7月28日号に掲載
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
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