“地元密着型”で落語を身近なものに
30周年を迎え、ますます活躍
2017年12月に、芸能生活30周年を迎えた和歌山市出身の落語家・桂枝曾丸さん。“和歌山のおばちゃん”の愛称で親しまれる枝曾丸さんに、これまでの歩みや今後の抱負についてインタビューしました。
1987年に、5代目桂文枝(当時小文枝)に入門した枝曾丸さん。大阪で「小味」「小茶久」を名乗って落語家として活動し、1998年に上方落語の「二代目桂枝曾丸」を襲名。その翌年和歌山にUターンしました。和歌山市出身の漫画家・マエオカテツヤさんとともに手掛けた「和歌山弁落語」「創作人情噺(ばなし)」が県内外で話題を呼び、落語会やテレビ、ラジオだけでなく、人権講演会や防災イベントなど、バラエティーに富んだジャンルで活躍。格式が高い印象がある落語が、今まで興味のなかった人や若い世代にとっても親しみのあるものになるよう尽力してきました。
「和歌山弁を使った、地元の人にしか分からないような“地元密着型のネタ”が、自分のスタイル。和歌山の皆さんをはじめ、たくさんの人に育ててもらったという感謝の気持ちを忘れず、これからも落語を身近に感じてもらえるような環境作りをしていきたい」と枝曾丸さんは話します。
2月25日(日)、17回目となる「桂枝曾丸のわかやま芸品館」が開催されます。和歌山弁落語の新作と、古典落語2席を披露する予定。「今回の和歌山弁落語は、スピリチュアルな占いを題材にしたもの。身近な“あるある”を含めたストーリーを楽しんでもらえたら」。また、芸能生活30周年を記念して、桂きん枝、桂坊枝、桂阿か枝、太神楽曲芸師・豊来家玉之助ら豪華な出演者が集結。親子を対象にした落語体験教室もあり。爆笑必至の公演をお見逃しなく!
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