なりっちの0歳パパを育てよう「「自分のことを自分で」 できていますか?」
- 2018/1/4
- 子育て・教育
- なりっちの0歳パパを育てよう, 過去の人気連載コラム
「自分のことを自分でする」が
子育て参加への第一歩
新年宴会は鍋でした。もち豚がグツグツ煮え、「いざ」とお箸を持った途端、「みんなの分を取り分けてあげて」とA氏の声が聞こえました。仕事関係ではありません、手話講座で共に学ぶ人たちの集まりです。A氏が(腹の立つことに)、「早く、早く」と習い立ての手話で私をせかせます。「いたしません」と、喉まで出かかった言葉をなんとか収めて取り分けました。6人いた男性の中で、「自分でやります」と断ってくれたのはたった一人だけ。鍋に手が届かないはずはない、会費はみんな同額なのに。
ある年の新年会はホテルのバイキングでした。何度か女子会で利用していたし、集まった顔ぶれも男性以外はほぼ同じ。ところが、「ではお料理を」となった途端、「私たちが」と数名の女性が立ち上がり、料理を取りに走りました。そして数分後にはきれいに盛りつけられた大皿が男性陣の前に並べられたのです。女子力全開の手際の良さ、実にお見事。しかし私は、「せっかくのバイキングでそれをする必要があるの?好きな物を好きに取ってこそでは」と不快でした。
2つの話に憤慨してくれるのは未婚の女友達、「そんなことぐらい」と笑うのは、既婚の女友達です。
子ども会の会議が日曜に開かれることになり、「パパが家にいるから(パパのお世話をしなければならないので)出られません」という人と、「パパが家にいるから(子どもを見てくれるので)出ます」という人、「うちはパパが出ます」という人に分かれました。
生まれ育った環境の違いや各家庭の在り方を理解しつつも、パパたちには「子育て参加への第一歩は自分のことを自分でできるようになること」だと伝えたい。そしてママたちには、「あれこれ世話を焼きすぎず、自分でできることは自分でしていただき、できることを増やしてもらいましょう」と教えたいのです。何事も経験、そして、したことがないことはできるようにはなりません。
名前 | なりきよ ようこ |
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プロフィル | 絵本編集者として勤務後、渡欧。帰国後フリーに。保育所や小学校で読み聞かせを25年以上続けている。絵本creation(編集プロダクション)代表 |
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