なりっちの0歳パパを育てよう「プレゼントはどうしますか?」
- 2017/11/30
- 子育て・教育
- なりっちの0歳パパを育てよう, 過去の人気連載コラム
幼い日、イブの夜が楽しみで仕方がありませんでした。父が枕元にそっとプレゼントを置いてくれていたからです。目覚めたときのうれしさとリボンをほどくワクワク感を、今も覚えています。「今夜こそサンタの正体を」と思うのに、毎年眠ってしまい、サンタが誰かを知ったのは随分後になってからでした。
ところが亭主、「うちは、クリスマスプレゼントなんてもらったことがない」と言うのです。よくよく聞いてみると、記念日やイベント事は一切しない家庭でした。お誕生日のお祝いもなし。欲しいものは必要なときに必要な物を買ってもらっていたと。それは、クリスマスとお正月と誕生日が近いせいでもあり、お正月に力が注がれていたからだろうとのことでした。
自分の育った環境や育ててくれた親の方針を否定するのはなかなか難しく、問題がなければたいていの人は、「自分がしてもらったことをわが子にもしてあげたい」「同じように育てたい」と思うようです。
〝ええとこ取り〞して作る
「うち」のルール
例えば、私の育った家では「食べ物を残すな」が鉄則でしたが、亭主は「無理して食べなくてもよい」という家庭で育ちました。「もったいないから残すな」も、「無理して食べてもおいしくない」もしつけとしてよく分かりますし、私たちは今もその価値観のまま生きています。しかし問題は、その二人が子どもを持ったとき、どうしつけるか…です。母親は「残してはいけません」と言うのに、父親は「無理して食べるな」と言うので、子どもは困惑していました。どちらのルールを採用するか、全く別のルールを作るか。「うち」の統一見解が必要です。
「娘への誕生日プレゼントが試供品だった」と女友達が憤慨しています。送り主であるおばあちゃんは、「息子のときもそうだった」と平然としているそうです。「クリスマスが思いやられる」との嘆きを聞きながら、なぜ旦那さんは不満を言わなかったのだろうと、不思議でした。
名前 | なりきよ ようこ |
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プロフィル | 絵本編集者として勤務後、渡欧。帰国後フリーに。保育所や小学校で読み聞かせを25年以上続けている。絵本creation(編集プロダクション)代表 |
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