不動産のプロが伝授、知っておきたい賃貸の豆知識⑧県外での家探しの心得 物件資料だけでの契約は避けて
- 2017/11/23
- ハウジング
条件を伝えてアポイントを
今年も残すところ約1カ月。私立大学の推薦入試の合否がそろそろ出るころ、そして、年が明けると受験シーズンが本格化します。少々気が早いかもしれませんが、“県外での家探し”について、和歌山県宅地建物取引業協会の広報啓発委員長・末吉亜矢さんに解説してもらいました。
「今はインターネットで情報が収集できる時代。まずは、入学する学校近くの物件を調べて、相場を知りましょう」。そして、不動産会社に連絡し、予算(家賃や契約にかかる費用)と希望条件を伝え、来店のアポイントをとります。「学校があっせんしている賃貸業者もありますし、知らない土地での家探しに不安を感じる場合は、宅建協会にご相談ください。宅建協会は全国組織なので、希望エリアの業者を紹介できます」と末吉さん。
遠方での家探しは、そう何度も足を運べません。1、2日で物件見学から申し込みの手続きまで済ませる人が大半です。「中には物件を見ずに契約する人もいるようですが、必ず足を運び、できれば3軒は案内してもらうことをおすすめします」と言います。間取りや設備のチェックに加え、朝と夜の近隣の環境も確認したいところ。その際、仲介業者の担当者の対応も良く見て。「疑問を感じるような人であれば、後々のトラブルを避けるためにも契約は見送った方がいいかもしれません」と忠告します。
1~3月は、不動産会社にとっては繁忙期。特に週末は数多くの物件が動きます。「口約束で物件は押さえられません。気に入った物件はすぐに手続きをして押さえましょう。いつまでキャンセルができるのか、また申込金の返金はあるのかなどの確認は手続き前に!!」
※次回は12月16日号掲載
県宅建協会 | 073(471)6000 |
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