増え続けるヒーローたち
その理由とは!?
日曜朝、偶然見た番組で衝撃を受けた。「宇宙戦隊キュウレンジャー」(ABC)という戦隊モノに登場するヒーローが、9人もいるのだ。戦隊ヒーローといえば、赤、青、緑、黄、桃色の5人が定番。なぜこれほど増えたのか?これは祖父母世代をターゲットにしたため。今や、子ども向け番組は、玩具や映画、ゲームなど関連商品を売るべく、緻密な戦略が練られている。劇中、新グッズが出るタイミングは、お盆、クリスマスなど祖父母におねだりできるイベント前。新グッズをさっそうと持ったヒーローが強敵を倒す。放送直後は、先ほどの新グッズのCMが流れ、子どもたちの購買意欲をあおる。また、その新グッズは、カスタマイズできるもので、別のオプションが後日発売。それらが9人分もある。つまり玩具を売るために登場人物を増やし、ストーリーも構成されている。テレビ局、広告代理店、玩具メーカーが組んだ新たなビジネスモデルだ。今後もその数は増え続け、「ヒーロー100人」対「悪者1人」という、そら勝つやろ!と突っ込みたくなる話ができるかもしれない。
テレビのツムジ 関西の放送作家がバッサリ!
文:岡内義人
読売テレビ「す・またん」「かんさい情報ネットten.」「土曜はダメよ」、ABCラジオ「桑原征平粋も甘いも」などの番組構成を担当中。
文:岡内義人
読売テレビ「す・またん」「かんさい情報ネットten.」「土曜はダメよ」、ABCラジオ「桑原征平粋も甘いも」などの番組構成を担当中。
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