イライラと上手に付き合おう!アンガーマネジメント
- 2017/1/26
- フロント特集
交通渋滞でイライラ、子どもが言うことを聞かなくて、仕事がうまくいかなくてピリピリ。日常、誰もが持っている感情である“怒り”。家族や周りの人を傷つけて後悔する前に、怒りと上手に付き合っていく術を学びませんか。
イライラ、ムカムカ…
エネルギーをもっとポジティブに
「物事が思い通りにいかなくてイライラ」「瞬間的にカッとして人や物に当たってしまう」…。日常生活において、身近な感情である“怒り”。人間がごく自然に持っている感情です。自分を脅かすものに対して、身を守るために必要な感情でもあります。
しかし、怒りが原因で人間関係がこじれてしまったり、仕事などがうまく進められなかったりすることも。そんなさまざまなトラブルを防ぐために役立つのが、「アンガーマネジメント」。怒りをなくしたり、怒らない人を目指すプログラムではありません。怒りの感情に振り回されず、エネルギーをもっとポジティブに使おうという心理トレーニングです。
感情を爆発させて「怒りすぎた」、逆に怒りを我慢して「あのとき、きちんと言っておけばよかった」と後悔したことはありませんか。アンガーマネジメントによって、“怒りの後悔”をなくし、自分自身の感情と向き合いながら、心の健康を目指しましょう。
日本アンガーマネジメント協会認定アンガーマネジメントコンサルタント・浅見葉子さんに詳しく話を聞きました。下記にある“怒りのタイプ診断”を利用して、自分の傾向をぜひチェックしてみて。
あなたはどのタイプ?怒りの正体を知ろう
怒りの原因は人それぞれ
自分の心を客観的に見つめて
怒りとうまく付き合うには、まずその正体を知ることが大切です。「怒りは第二次感情といわれています」と浅見さん。第一次感情は、不安や悲しみ、心配や焦りなどネガティブな気持ちです。第一次感情がもとになり、怒りが引き起こされます。心をコップに例えてみましょう。中に入る水は、第一次感情。この水があふれ出してしまったとき、怒りが生まれます。
第一次感情が生まれるのは、人や物事に対する期待や理想と現実とのギャップが大きいとき。自分が持つ「こうあるべき」「○○すべき」という理想と、実際の状態がかけ離れてしまった場合、ネガティブな感情が積もって怒りが表れます。大切にしている信念や表現方法は十人十色。それぞれ「○○すべき」は違って当たり前だと認めることが重要です。
下記の設問に答えて、怒りのタイプをチェックしてみましょう。自分の〝沸点〞を知ることで、怒りの原因を探って冷静に考えることができます。心のコップの許容量を知り、なぜ水がたまるのかを考えれば、あふれてしまう前にストレスを解消するなどして、怒りを防ぐことができます。
怒らない人になろうとするのではなく、怒りを自然な感情として受け入れ、表現の仕方で後悔しないよう、上手に付き合っていくことを心掛けて。怒りが生まれてしまったときにクールダウンする方法も紹介(下参照)。周囲と良い人間関係を築く手助けになるはずです。
※同点のものがあれば、そのすべてのタイプを参考に。また、タイプ診断に優劣はありません
出典:日本アンガーマネジメント協会
https://www.angermanagement.co.jp/
怒りを静めるテクニック
怒りのピークは長くて6秒間
6秒をやりすごせば、怒りにまかせた衝動的な行動につながりにくくなるとか。怒りを感じたら、深呼吸して6秒待ってみましょう。
関係のないこと・物に意識を集中させる
グラウンディングと呼ばれる方法。ペンやコップ、カレンダーなど、関係のないものに気をそらせて。
いったんその場から離れる
口論になったときなど、一度その場を離れてお茶を飲むなどしてクールダウン。お互いに冷静さを取り戻せます。
アンガーマネジメント入門講座
新しい環境や人との出会いなど、変化が多くなる新年度。楽しみな気持ちと同時に、ふとした事からイライラの原因が生まれる可能性も。アンガーマネジメントで怒りに振り回されない技術を学びませんか。人生の質をあげたい、そんなあなたのための講座です。
日時 | 3月14日(火)午前10時半~12時 |
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場所 | リビングカルチャー倶楽部 フォルテ教室(和歌山市本町) |
定員 | 20人 |
受講料 | 3240円(レジュメ代込み) |
持ち物 | 筆記用具 |
申し込み・問い合わせ | 073(421)4411 リビングカルチャー倶楽部フォルテ教室 (月~土曜午前9時半~午後6時半 ※祝日除く) |