1/25は主婦休みの日 「秘密結社 主夫の友」の杉山ジョージさんに聞きました 夫婦円満・家事・育児 二人で考えること すべきこと

1/25は主婦休みの日 「秘密結社 主夫の友」の杉山ジョージさんに聞きました 夫婦円満・家事・育児 二人で考えること すべきこと

家事=女性の仕事という考え方自体が変化の時を迎えています。1月25日の「主婦休みの日」を、これからの“家事・育児と夫婦のあり方”を考えるきっかけにしませんか。主夫で放送作家の杉山ジョージさん(秘密結社主夫の友・構成員)に主婦休みの日のキャラクター、ニコとイクコが聞きました。

仕事相手(男性)に言われた
「家庭と仕事、どっちが大事なんだ」

ニコ 「秘密結社主夫の友」を結成した理由はなんですか?

杉山 主夫に対する目を変えたいと考えたから。僕はフリーで働いていますが、主夫になってから夜の仕事はセーブしています。ある時夕方の打ち合せを断ったら、仕事相手から「お前、家庭と仕事とどっちが大事なんだ」と言われた。それ、昔なら妻が夫に言うセリフ(笑)。「男としてどうなの?」と聞かれることも多い。僕も家族も満足しているのに、周囲がうるさい。選択肢はいろいろあったほうがいいでしょ。さらに、男から主夫という選択肢を奪うことは、女性の機会を奪うことにつながるんです。

「秘密結社 主夫の友」の野望

「政府が女性管理職を2020年までに30%に高める目標を打ち出したなら、主夫も30%にしなきゃダメじゃね?」
彼らは、“志はマジメに、手段はやわらかく”と軽いノリと暇つぶしで結成された「秘密結社」。目的は、「主夫を増やす」ことではなく、「選択肢を増やす」こと。
夫婦どちらかが負担を抱え込むのではなく、その時その時の状況に応じて、柔軟に生きられる社会を目指しています。NPO法人ファザーリングジャパン“非”公認組織

子育て、家事、仕事
夫婦で補い合って

杉山ジョージさん。服飾デザイナーの妻と中学1年生、年中児2人の娘の4人家族

杉山ジョージさん。服飾デザイナーの妻と中学1年生、年中児2人の娘の4人家族

家事のうまい、下手はだいたい経験
頼むなら指示は細かく、明確に

ニコ うちの夫は家事が下手。後で私がやり直すことも多くて。杉山家がうらやましいナ。

杉山 僕も別に家事が得意なわけじゃなくて、単に数をこなしたからできるだけ。仕事が忙しいときは手が回らなくて、省略することもあります。家事のうまい下手って、だいたいは経験の問題。見様見まねでやるだけじゃ、うまくいかないのは当たり前です。

だから、やりなれない夫に家事を頼むなら、明確に指示を出すこと。風呂掃除なら、排水溝はやる、浴槽のエプロンは、今日は外さないとかネ。新入社員に仕事の指示を出すのと同じ。

ニコ 新人として素直に聞ければいいけど…。


「察して…」では、ケンカになる
お互いの違いを認めることも大事

杉山 次に大事なのは、やってほしいことはちゃんと伝えることです。全部言わずに「察してほしい」「どうしてわかってくれないの?」というのでは、「なんでちゃんと言わないんだ」とケンカになる。ここは相手の自主性に委ねちゃダメ。

またスポンジの置き場所ひとつとっても、人には癖や優先順位がある。自分のやり方だけが正しいと主張せずに、「ここは違うね」と互いに認め合うことも大事。一般的に男は〝問題解決脳〞だから、意味や目的、方法がインプットされれば、主体的に動けるはず。妻の家事を非効率と指摘するかもしれないけど…。

イクコ え〜っ。夫がそんなこと言ったら、家事は全部やって、と〝ちゃんと〞お願いするわよ。


子育て・家事・仕事の配分を二人で
考える「夫婦ライフバランス」

イクコ 最近よく聞く「ワークライフバランス」という言葉は、個人の仕事と生活のバランスのことですよね。

杉山 そう。でも家庭は夫婦で営むものだから、大事なのは「夫婦ライフバランス」だというのが、僕の主張。子育て、家事、仕事(収入)を、どういう割合で分担するかは、夫婦で話し合って決めるべき。大事なのは、そのバランスは時間と共に変わるという認識です。夫の仕事が忙しい時に妻の負担が増える。でもそれはずっとではないということがお互いわかっていること。成長すれば子どもにかかる時間は減りますが、一方で教育費が増えるから、仕事をして収入を増やす必要が出る。そういった過去から今、未来への状況の変化を考えて、定期的に話し合い、補い合って、柔軟に対応していく。「夫婦ライフバランス」の話し合いをぜひ始めてほしいな。

ニコとイクコ 協力し合っていくために、まずはそこからスタートですね!

「主婦休みの日」とは…

リビング新聞は、「365日休みがない主婦がリフレッシュできる日を」と、1月25日、5月25日、9月25日を「主婦休みの日」として日本記念日協会に登録しました。「主婦」とは、普段から家事を主に担当している人をいい、「主夫」も含みます。
http://r.living.jp/shufuyasumi

20170121top02
日ごろ家事や育児、介護など、どうしても主婦業を優先させてがんばっている皆さんに、主婦休みにちなんで息抜きや気分転換にぴったりのお店の情報を集めました。友人や家族とゆっくりとした時間を過ごしてください。

フロント特集

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1.  和歌山県の温泉といえば、白浜温泉、川湯温泉などをイメージしがち…。いやいや、和歌山市内にも穴場の名…
  2. リビング和歌山11月16日号「デジタル時代だからこそ 手書きに思いを込めて」
     年末といえば、クリスマスカードに年賀状、今年は手書きで思いを伝えませんか。若い世代に注目を集める…
  3. “遺言”と聞くと、“老後になってから”と考える人が多いのでは。しかし、遺言は生前対策の一つとして、…
  4. リビング和歌山11月2日号「夜空を鮮やかに彩る伝統美県下唯一の花火製造会社」
     和歌山県のものづくり企業にスポットを当てたシリーズ、「すごいぞ! 和歌山の底力」。今回は、花火作…
  5. リビング和歌山10月26日号「和歌山県、旬の魚を訪ねて漁港巡り ふんわり美味な「わかしらす」」
     「さかなをたべよう!」キャンペーンを今年展開している全国のリビング新聞ネットワーク。今号は、和歌…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2024/11/21

    2024年11月23日号
  2. 2024/11/14

    2024年11月16日号
  3. 2024/11/7

    2024年11月9日号
  4. 2024/10/31

    2024年11月2日号
  5. 2024/10/24

    2024年10月26日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る