体の声に耳を傾けて 症状は注意のサイン
- 2017/1/5
- コーナー
- ココロとカラダのSOS
昔から「病は気から…」「病気は気で勝つ」などのことわざがありますが、本当のところを専門医に聞いてみました。
Q 気持ちと病気は関係あるのですか。
A 動物実験で、ストレスを与えると胃潰瘍ができることが分かったことから、ストレスと病気の研究が盛んに行われています。胃潰瘍の他、高血圧、過敏性腸症候群などの腹痛、頭痛、腰痛、生理痛、更年期障害、ぜんそく、鼻炎など多く疾患で影響を受けることが判明。かゆみ、痛みが増すことも確認されています。
Q どんな時に起こる?
A ストレスは、①神経②免疫③ホルモンに影響し、その影響はすべての臓器に及びます。緊張すると起こるもの(大事な時に腹痛や頭痛が起こったり、汗が出たり、筋肉の緊張から震えが出たり)や、緊張状態が解かれたときに起こるもの(家族の看病の後にダウンしたり、大事な仕事や用事が終わった途端に止まっていた鼻水やくしゃみが出たり)などがあります。
Q その症状は放置しておいて大丈夫ですか。
A 症状の増減は体からの黄色信号です。いつもより悪くなれば生活習慣を見直し、それでも改善しなければ受診を。快調が続いているときは、食事、睡眠、運動、便通、人間関係などが良好なことが多いので、継続できるように努めましょう。
Q ストレス軽減には?
A ①ヨガ、太極拳、気功など呼吸を整え、動きが緩やかな運動②十分な睡眠③バランスの良い食事と排せつの3つが、ストレスの軽減に期待できるといわれています。日常生活に支障が出るほどの症状がある場合は、かかりつけ医に相談を!
取材協力 | 日本赤十字社和歌山医療センター心療内科部 |
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※次回は2月4日号