謹賀新年~デコもちで彩る新年~

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平成29年の幕開け。悪いことは申(さり)、良いことが酉(とり)込めますように!!今週は特別号です。下記では和歌山にまつわる“酉”について、その他お正月映画やお出かけガイド、また休暇中の救急医療体制など、年末年始に役立つ情報をお届けします。

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参加者募集 「パンダ・デコもち」体験講座

作って楽しく、食べておいしいデコもち。マイスターが「パンダ」の作り方を伝授します。

講師 かおり巻子さん
日程 1月28日(土)①午前10時から ②午後1時から
場所 リビングカルチャー倶楽部フォルテ教室(和歌山市本町2-1フォルテワジマ4階
参加費 2000円(材料費、試食付き)
定員 各20人※小学生以上(親子で1本作る場合参加費は1人分で可。1本で約10カットほど、作ったデコもちは持ち帰れます)
申し込み 電話またはメール。1月13日(金)締め切り。メールの場合は希望時間(①か②)、住所、氏名、年齢、参加人数、電話番号、パンダの色(赤・青・黄・紫・黒・茶・緑・ピンク)を入力し、「デコもち」係まで
電話 073(428)0281
和歌山リビング新聞社
月~金曜午前10時~午後6時半
※祝日除く、12月29日~1月3日は休み12月28日は午後4時まで
メール living@waila.or.jp
申し込みが定員以上になった場合は抽選、当選者にだけ1月18日(水)までに案内状を送ります。ご了承ください

和歌山の鶏って?

平成29年の酉年にちなみ、和歌山の鶏卵やブランド鶏を紹介。それぞれの特長やこだわりを伝えます。また、田辺市の鶏にまつわる故事が残る神社にも触れてみます。

梅酢を活用 紀州うめどり・うめたまご

「紀州うめたまご」。販売元などはホームページをチェック!

「紀州うめたまご」。販売元などはホームページをチェック!

梅酢を配合した飼料。ふんがコロコロになり、臭いも減少。食鳥検査では、内臓脂肪が減り、腸も太くなったと評価を得ています

梅酢を配合した飼料。ふんがコロコロになり、臭いも減少。食鳥検査では、内臓脂肪が減り、腸も太くなったと評価を得ています


県内では夏場に弱った鶏にウメを食べさせる風習がありました。そこに着目し、誕生したのが「紀州うめどり・うめたまご」。梅酢は梅干しをつくる工程ででき、クエン酸やアミノ酸などが豊富。でも塩分が多く、用途が限られていました。そこで平成15年、梅干し業者が塩分を除いた脱塩濃縮梅酢を開発。17年、ウメや養鶏に関わる業者で「紀州うめどり・うめたまごブランド化推進協議会」を発足し、梅酢を活用したブランドへの取り組みが始まりました。いち早く飼料に梅酢を取り入れた、関西ブロイラー・平松重人社長は「うめどりは、保水性があり、口当たりが柔らかくてジューシー。ドリップや臭みが少なく、焼いた翌日も柔らかい」と話します。

鶏に適した温度で飼育。「鶏舎内に入っただけで、鶏の健康状態が分かる」と平松社長。うめどりは約48日で出荷されます

鶏に適した温度で飼育。「鶏舎内に入っただけで、鶏の健康状態が分かる」と平松社長。うめどりは約48日で出荷されます


うめたまごは、弾力があり味が濃厚。牛や豚のレバーなどに含まれる栄養素“葉酸”が通常の卵よりも多く含まれていることが県養鶏研究所で実証されています。また、鶏ふんは、梅調味液を噴霧して発酵させた堆肥「ふっかふか」として利用。ウメの栽培にも使われ、畜産と農業が連携した循環型農業としても注目されています。平松社長は「品質、味の違いを感じてもらえれば」とにっこり。今後、増産体制に向けて進み出します。

有田川町と日高川町の山々に囲まれた鶏舎

有田川町と日高川町の山々に囲まれた鶏舎

問い合わせ 関西ブロイラー
住所 有田川町出217-4
電話 0737(53)2466
営業時間 午前8時~午後5時
定休日 水・日曜
ホームページ http://kansai-broiler.co.jp/

特産で町おこし ひね鶏と卵

「はしもとオムレツ」認定店・マルヤのボリューム満点「マルヤのオムレツ定食」(700円)

「はしもとオムレツ」認定店・マルヤのボリューム満点「マルヤのオムレツ定食」(700円)


50年続く人気商品、野口食鶏「ミンチカツ」(160円)。口の中で肉汁がじわり。食感を程よく残し、肉のうま味が詰まっています

50年続く人気商品、野口食鶏「ミンチカツ」(160円)。口の中で肉汁がじわり。食感を程よく残し、肉のうま味が詰まっています


骨付きモモ肉を1本まるごと使った橋本商工会議所の「ひねキングカレー」(648円)

骨付きモモ肉を1本まるごと使った橋本商工会議所の「ひねキングカレー」(648円)


採卵鶏の飼育数が県内の約半数を占める橋本市。料理やお菓子に使われる卵ですが、その味は水や飼料などで異なり、生産者のこだわりが詰まっています。同市隅田町の長尾ファームは、竹炭で浄化した水道水に、ミネラルを含む“にがり”を加えて鶏を飼育。「にがりを加えることで卵の甘さが増しました」ときっぱり。また、卵にちなみ、平成27年には“オムレツ”で町を盛り上げようと「和歌山『はしもとオムレツ』推進協議会」が発足しました。認定店28店で自慢のオムレツが提供されており、店舗情報を載せた「はしもとオムレツマップ」を作成するなど、機運が高まっています。同会は「和・洋・中華風など、各店の味巡りを楽しんで」とPR。

こだわりの卵を生産。長尾ファームの「かぐや」は甘さが自慢。おいしさを楽しむには、卵かけご飯で!

こだわりの卵を生産。長尾ファームの「かぐや」は甘さが自慢。おいしさを楽しむには、卵かけご飯で!


一方、同市では昔から卵を産みづらくなった“ひね鶏”を使った料理を、客に振る舞う習慣がありました。ひね鶏は若鶏に比べ、1年~1年3カ月と育成期間が長く、肉質は硬めですが、かめばかむほどコクとうま味が出るのが特長。そんな、ひね鶏のおいしさを伝えようと、橋本商工会議所が22年、会員事業所に呼びかけ、ご当地グルメ「ひねメニュー」を展開。現在13店が登録しています。登録店の一つ、野口食鶏では毎朝、新鮮な鶏が店頭に並びます。野口しのぶ社長は「まずは塩コショウでシンプルに」とおすすめの食べ方を伝授。同会議所は、「唐揚げや鍋、どんな料理とも相性は抜群。一度食べてみてくださいね」と話しています。

問い合わせ 和歌山「はしもとオムレツ」推進協議会(橋本市役所農林振興課内)
住所 橋本市東家1-1-1
電話 0736(33)1111
営業時間 午前8時半~午後5時15分
定休日 土・日曜、祝日
ホームページ http://www.city.hashimoto.lg.jp/
問い合わせ クックハウス マルヤ
住所 橋本市古佐田2-2-2
電話 0736(32)0249
営業時間 午前11時~午後6時
定休日 日曜、不定休
問い合わせ 橋本商工会議所
住所 橋本市市脇1-3-18
電話 0736(32)0004
営業時間 午前9時~午後5時半
定休日 土・日曜、祝日
ホームページ http://www.hashimoto-cci.or.jp/
問い合わせ 野口食鶏
住所 橋本市岸上473-3
電話 0736(32)0126
営業時間 午前10時~午後7時(日曜、祝日は6時)
定休日 水曜、第3日曜(臨時休業あり)

果皮で飼育 紀の国みかんどり

ミカン味の唐揚げは、口の中でほのかにかんきつのさわやかさが広がります

ミカン味の唐揚げは、口の中でほのかにかんきつのさわやかさが広がります

阪和自動車道サービスエリア「紀州路ありだ」で販売。黒コショウと一味唐辛子の2種類「紀の国みかんどりチキンハム」(1パック650円)

阪和自動車道サービスエリア「紀州路ありだ」で販売。黒コショウと一味唐辛子の2種類「紀の国みかんどりチキンハム」(1パック650円)


自然の中で、鶏が育てられています

自然の中で、鶏が育てられています


温州ミカンのブランド「有田みかん」の産地で生まれたのが、ミカンジュースなど、加工品の製造過程で出る果皮を加えた飼料で育てた「紀の国みかんどり」。飼育・加工・販売会社、雑治商店の雑賀清秀社長が「ミカンの皮は陳皮として漢方にも使われているので、鶏の体にもいいはず」と独自で研究を開始しました。地元業者の協力を得ながら、約3年前から市場に流通。通常のブロイラーより1週間前後長く飼育し、体重も0.5kg重い3.5kg前後が特長。「じっくり飼育することで、肉がしまり、うま味がアップ。ミカンの果皮で、より臭みのないさわやかな味に」と話します。また、手軽に食べてもらおうと加工品にも注力。「紀の国みかんどりチキンハム」をはじめ、平成29年は、東京でのイベントを皮切りに、ミカンの果皮粉末を加えた衣で揚げた“唐揚げ”なども登場する予定です。「たくさんの人に食べてもらい、“おいしい”と広まればうれしいです」と意気込んでいます。

ジュースなどの製造過程で出る副産物、ミカンの果皮

ジュースなどの製造過程で出る副産物、ミカンの果皮


ミートボールやカレーなど、鶏のおいしさを追求したメニュー開発に余念がありません。

問い合わせ 雑治商店
住所 有田市箕島15サイジビル
電話 0737(83)5921
営業時間 午前9時~午後5時
定休日 日曜
ホームページ http://www.naxnet.or.jp/~saiji/kinokunimikandori1.html
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故事によると、源平の合戦で源氏と平氏の双方から援軍の要請を受けた熊野別当・湛増(たんぞう)が、社前で紅鶏を平氏、白鶏を源氏に見立てて戦わせ、どちらに味方するか神意を確認。紅鶏が逃げ出したことから、源氏に味方することを決め出陣し、勝利へ導いたとされています。そのことから“勝負の神さま”としてもご利益があるといわれています。境内には、江戸前期~中期に建立された社殿が残っており、国の重要文化財(建造物)として指定。平成28年10月には、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に追加登録されました。

鶏のおみくじ(300円)

鶏のおみくじ(300円)

住所 田辺市東陽1-1
電話 0739(22)0155

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