枯れるか、咲き誇るか
テレビ番組最後の大バクチとは!?
桜のように、この4月から開花する新番組たち。その花はすぐ枯れるか、より花開くのか、それは僕ら制作者の腕次第だ。庭師のように、番組も気候、時間を計算し、企画を耕す。とはいえ、終わる時はあっけないもの。そんな番組の末期状態を見極める指針がある。それは番組タイトルと内容が大幅にずれているとき。大体、番組タイトルはその内容を集約したものが多い。内容を変えることは、これでダメな場合は終了といった大バクチを打つケースがほとんど。ところが、この勝負に勝ち、見事復活した番組もある。例えば、日曜夜9時の「行列のできる法律相談所」(読売テレビ)。今や法律相談は、おまけみたいなもので、多くは芸能人おすすめのグルメや嫌いな人などを紹介する番組となっている。同じく読売テレビ木曜夜7時からの「あのニュースで得する人損する人」も、当初のようにニュースを扱わず、家事の裏ワザに特化した企画となっている。果たして、4月スタートの新番組で最初に企画変更するのは?僕が担当する新番組は違う!と願いつつ、せっせと花の水やりに励みたい。
テレビのツムジ 関西の放送作家がバッサリ!
文:岡内義人
読売テレビ「す・またん」「かんさい情報ネットten.」「土曜はダメよ」、ABCラジオ「桑原征平粋も甘いも」などの番組構成を担当中。
文:岡内義人
読売テレビ「す・またん」「かんさい情報ネットten.」「土曜はダメよ」、ABCラジオ「桑原征平粋も甘いも」などの番組構成を担当中。
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