その“胸キュン” 逆流性食道炎かも
- 2016/3/31
- コーナー
- ココロとカラダのSOS
「胃がもたれる」「食後ムカムカする…」といった胃の不快感に悩んでいるあなた、もしかしたら逆流性食道炎かもしれません。専門医に症状と対策について聞きました。
Q 逆流性食道炎が疑われる症状は?
A 食後の胸やけ、ゲップの増加、みぞおちの痛み、食後にぜんそくのようなせきがでる、食後に横になるとこみ上げてくる感じがするなどの症状が継続していれば、逆流性食道炎が疑われます。
Q どんな病気ですか。
A 食べ物は、口から食道を通って胃に入り、強い酸性の胃酸や消化酵素で消化されます。食べ物が通過するとき以外は、食道と胃は、つなぎ目にある筋肉で閉じられていますが、さまざまな原因で緩むことにより、胃の内容物などが逆流し、その強い刺激で、前述のような症状が出てきます。
Q 予防や対策は。
A 胃酸が出過ぎると逆流しやすくなるため、胃酸が出過ぎないように生活習慣の改善が求められます。食後すぐに就寝、油脂の多い食べ物や濃い味付けが好き、ストレスは暴飲暴食で解消、コーヒー(カフェイン)愛好家、お酒好き、喫煙、便秘、肥満、猫背…、心当たりがあれば、1つずつ改善していってください。
Q 生活習慣の改善で良くなりますか。
A 自己管理の努力を続けることで効果が期待できます。また、制酸剤配合の市販薬を併用することで即効性も高まります。若い人は胃酸過多が多く、年齢を重ねると食道と胃のつなぎ目が緩くなるため、年代を問わずなる可能性があります。胃カメラで診断できるので、定期的に健康診断を受けることも大切です。
取材協力 | 日本赤十字社和歌山医療センター消化器内科部 |
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※次回は4月30日号掲載