女性の方が影響大 禁煙のススメ
- 2016/2/4
- コーナー
- ココロとカラダのSOS
世の中禁煙ムードで、タバコが吸える場所が激減。喫煙は身体にさまざまな影響があるとは聞くけれど、ホントのところは?タバコが及ぼす害と禁煙のポイントについて専門医に聞きました。
Q 喫煙者は減った?
A 15年ほど前までは男性の喫煙率が非常に高く、女性の喫煙率も増加していましたが、小学校などで禁煙教育が普及したこともあり、20代の喫煙率は減少しています。しかし、当時から喫煙している女性が30〜40代の子育て世代に移行し、喫煙率は高水準を保っています。
Q 喫煙の影響って?
A がんなどの発症率が一段と高くなる他、血行不良により肌や髪、歯ぐきなどに顕著に影響が現れ、不妊の一因にもなります。喫煙家庭の子どもには、受動喫煙による身体発達、知能発育への影響や、子どもの喫煙率が高くなる世代間連鎖が見られます。また、非行に走る率が高くなるなどの報告もあります。
Q 禁煙するには?
A タバコにはニコチンなどの依存物質が含まれているため、なかなか本人の意思だけではやめられません。現在は、パッチや飲み薬などの禁煙補助薬を使った禁煙治療が主流です。禁煙すれば、肌年齢が若返る、歯ぐきの血色が戻る、口臭が減る、髪にツヤやハリが出る、風邪を引きにくくなるなどの事例も多く見られます。
男性に比べ女性の方が身体への悪影響が大きい上、禁煙の失敗率が高いのも事実です。諦めずに何度もトライすることが禁煙成功への道。次世代を担う子どもたちの健康を守り、タバコの害のない社会を贈りましょう!
取材協力 | 日本赤十字社和歌山医療センター呼吸器内科部(禁煙外来) |
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※次回は3月5日号掲載