和歌山市の地域遺産をかるたに

和歌山城、加太の鯛、陸奥宗光、ぶらくり丁…などなど

和歌山市の地域遺産をかるたに

和歌山の〝宝物〞を知って50年後の子どもたちも遊べるように

「〝さ〞、桜にも紅葉にもなる加太の鯛」「〝せ〞、戦争の遺跡も今はラピュタ島」―。和歌山市の文化や歴史、風景、人物、産物などの地域遺産を紹介するかるた「nagusa tobe(ナグサトベ)」が完成しました。1月30日(土)には和歌山市民会館で、このかるたを使った「新春かるたとり合戦(バトル)」が催されます(左下参照)。
kiji 「ナグサトベ」は、和歌山市伝統文化活性化実行委員会と、近代建築の有効活用を目指すNPO「銀聲(せい)舎」が連携し、文化庁による「文化遺産を活かした地域活性化事業」の補助を受けて制作されました。読み札の言葉と取り札の絵の作成は、和歌山大学「教養の森」センター長の天野雅郎教授(写真右)が協力。昨年4月〜8月に行われた「教養の森」ゼミナールの中で、1つの地域遺産ごとに、受講生約70人が言葉と絵を1点ずつ提案し、その中から投票で1作を選定。これをもとに、観光学部4年の雑賀ひかるさん(写真中央)がパソコンソフトで絵を完成させました。
読み札には、市花のツツジから、南方熊楠ら歴史人物、中華そばなどの食文化、和歌山城のツキノワグマ、古代和歌山を治めた伝説の女王ナグサトベまで、多岐にわたる地域遺産が登場。監修をした天野教授は、「50年後の和歌山の子どもたちも使っているかるたにしようという思いで作りました。よく知られているものだけでなく、あまり伝わっていない人や物も取り上げています。和歌山には宝物がいっぱい眠っています。子どもの時から知ってもらいたい」と話しています。
作画を担当した雑賀さんは、「元になる絵と言葉から広がるイメージを大切にしました」。細部の取材も加え、タッチや色調が画一的にならないよう仕上げており、銀聲舎の担当者は「一枚一枚に言葉の世界が表現されています。子どもたちの目線で楽しめるよう、遊び心を加えた絵や言葉もちりばめています」。かるたは1000部を作成し、和歌山市内の小中学校、幼稚園・保育園、子育て支援センターなどに配布。また、ウエブサイト(http://www.fallinland.jp/nagusatobe/)から無料でダウンロードできます。

1月30日(土)に「新春かるたとり合戦」

きみは、わかやま地域遺産を探し出せるか?!
新春かるたとり合戦(バトル)

日時 1月30日(土)午前10時半~12時半
場所 和歌山市民会館4階和室
対象 小学生の親子20組対象
参加費 参加費は親子1組500円(4年生以上は子どもだけの参加可、1人300円)
申し込み・問い合わせ 073(432)1212和歌山市民会館

かるたナグサトベを読者10人にプレゼント。

希望者はハガキに〒住所、氏名、年齢、電話番号を書いて、〒640-8557(住所不要)和歌山リビング新聞社「ナグサトベ」係へ。1月27日(水)必着。当選発表は案内ハガキの発送をもって代えます(賞品の引き換えは
和歌山リビング新聞社)

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