乳がん対策 「月1回」を習慣に!
- 2015/10/1
- コーナー
- ココロとカラダのSOS
10月は、〝ピンクリボン月間〞。ドラマになったり、米国の有名女優が予防手術を受けるなど、ここ最近話題になっている乳がんについて、専門医に聞きました。
Q 何歳くらいから乳がんになるの?
A どの年代の人も可能性があります。20代の患者さんもいれば、高齢の患者さんもいます。実際には、40代と60代に発症のピークが見られます。
Q 「乳がん検診」って。
A マンモグラフィーというレントゲンと、医師による触診が行われます。検診率が上がると、死亡率が下がるという報告もあり、早期発見のためにも「乳がん検診」を定期的に受けることが大切。特に、40代以上の人は年1回の「乳がん検診」を心掛けてください。
Q 自分でできる早期発見法はありますか。
A 月1回の「自己検診」をお勧めします。排卵から月経前はホルモンの影響で胸が張ったり、痛みを感じたりするので、月経開始後5日から1週間くらいの乳房が柔らかい時期に行います。閉経後の人は日を決めて行いましょう。
Q その「自己検診」の方法を教えてください。
A まず、鏡に向かい、乳首の形や皮膚の引きつれ、赤みがないかなど目視します。次に、腕を上げて乳房をなで、しこりがないか確認します。特にわきの近くは乳腺が多いので、細かく触診しましょう。最後に、乳首をやさしくつまみ、分泌物がないかチェックします。豆のような硬い感触や、血の混ざったような赤茶色の分泌物があるなど、異変を感じたときは速やかに診察を受けてください。乳がんは自分で見つけられる数少ないがんです。
取材協力 | 日本赤十字社和歌山医療センター乳腺外科部 |
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※次回は11月7日号掲載