5月なのに雪が降って
ダウンを着る番組とは?
外は初夏の陽気だが、画面の中では冬景色という番組をたまに見ないだろうか。レポーターはダウンジャケット姿。画面上には、雪が舞い、家を訪問するとリビングにはこたつが…というヤツだ。言わずもがな、冬に取材したものを今、ようやく出せたのだ。これはスタジオ収録のバラエティーによくある光景。
バラエティーは大体2本撮り。収録日の約1カ月前にスタジオで流すVTRのロケへ行く。そして、スタジオ収録を終え、編集に約1カ月が経過。結果、2本目の収録分だと放送まで3カ月以上のラグとなるのだ。特に、土・日曜の番組は、スポーツ中継などで放送が後倒しになることが多く、その傾向はより顕著に。ひどいときは、半年以上前のものがようやく放送というのもあった。それを逆算できればいいが、収録後に放送が後倒し決定となることもあるので、致し方ない。ただ、資金力のあるゴールデン番組となれば、それは別。人件費度外視で素早く編集し、放送日時だって後倒しになることなんてない。となれば、「夏なのに冬番組」は悲しいかな懐も寒いかもしれない。
テレビのツムジ 関西の放送作家がバッサリ!
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
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