4月1日から始動するバスケットボールチーム
和歌山市を本拠地に、バスケットボールのBリーグ参入を5年後に目指す新チーム「ONELYS wakayama(ワンリーズ・ワカヤマ)」が、4月1日に誕生。県内外で障害者支援事業に取り組む認定NPO法人の「one,s future(ワンズ・フューチャー)」(紀の川市)が設立し、同法人の理事長である上田頼飛(よりたか)さんが、チームの代表を務めます。
上田さんは真言宗の僧侶ながら、デフ(聴覚障害者)バスケットボール男子日本代表チームの監督。和歌山と大阪の聴覚障害者で構成するクラブチームの指導や、障害者スポーツの普及のために尽力しています。
先行募集や入団トライアウトにより、聴覚障害者選手を含む精鋭メンバーで結成された新チームは、県内リーグや社会人地域リーグなどに参戦。一歩一歩力を蓄え、2026年度からのBリーグ参入を目標にしています。
2月に行われた球団設立の記者会見で上田さんは、「私はこれまでいろんな活動を行い、たくさんの人から支援を受けてきました。しかし、多くの応援に対して私からは何も恩返しができていません。スポーツの振興と、福祉の充実が私の使命。このチームの活動を通じて、ぜひとも使命を果たしたいと思います」と力強く話し、「障害者と健常者が共に所属しています。選手たちのそれぞれの目標が実現可能なチームになるよう、育てていきたいですね」と、上田さんはさらに意気込みを語りました。
地域のスポーツチームが成功するかどうかは、地元の盛り上がりが不可欠。「私たちの活動を知ってもらい、和歌山の人たちから自然体で気軽に応援していただけるようになれば」と上田さん。彼らが踏み出した第一歩、ぜひとも応援を!
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