24時間テレビは愛で救う 27時間テレビは何で救う?
テレビ業界で夏の終わりの風物詩といえば、日本テレビ系の24時間テレビ。「感動の押しつけだ」「タレントにはギャラ払うの?」だのと毎回、番組の賛否が問われているが、今年で41年目を迎える。昨年は過去2位の高視聴率(18.6%)。一方で、募金額が過去10年間の最低金額(約7億円)だったとして衝撃が走った。ちなみに、過去最高の募金額が約20億円(2011年)なので、その激減ぶりは如実に分かる。とはいえ、全40回の寄付金総額は約372億円。チャリティーのコンテンツとしてはかなり優秀だ。そして、24時間テレビのパロディーとして始まったフジテレビ系の27時間テレビ。昨年は、24時間テレビの好調さとは真逆、歴代ワースト2位の視聴率(8.5%)をたたき出した。今年も9月上旬(9月8日、9日)の放送予定で、テーマは「にほんの食」。日本人は何を食べてきたのかを27時間かけて紹介するという。昨年は「にほんのれきし」というテーマで惨敗しただけに、何か策でもあるのだろうか。日テレは愛だが、フジは“アイ”デア。ちゃんと救えるのか、見ものだ。
※次回は9月8日号に掲載
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
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