2025年NHK大河ドラマ
べらぼうに跳ねるか?
今月から始まったNHK大河ドラマ「べらぼう 〜蔦重栄華乃夢噺〜」。蔦屋重三郎という江戸時代の版元で、プロデューサーもしていた人物が主人公だ。その時代設定は大河初の18世紀後半で、大きな戦争などはない。つまり、昨年の「光る君へ」同様、戦無しの大河だ。
だが、大きく違うところが一つある。インティマシー・コーディネーターの導入。これは、映像作品で性的なシーンなどの撮影をサポートする専門職のこと。俳優の尊厳や心身の安全を守り、演出側の意向を調整する役割を担う。今作は女郎屋が軒を連ねる吉原がメインの舞台。花魁(おいらん)など吉原の様子が大いに描かれている。そうした描写に細心の注意を払っての起用だろう。また、導入することで大河らしからぬ、より艶っぽいシーンも自信を持って届けられる。つまりはドラマに深みが増す。制作費削減のためか、ダイナミックな合戦シーンこそないが、百花繚乱(りょうらん)の知られざるドラマが堪能できるに違いない。となれば、後は脚本がものをいう。果たして、「べらぼう」は“ブラボー”となるか?
テレビのツムジ 関西の放送作家がバッサリ!
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
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