10月10日と11月11日
両日の共通点とは一体?
番組の企画会議でよく出てくる「今、なぜ、このタイミングで、この企画をするのか?」という言葉。まぁ、冬にかき氷特集をしてもそりゃ見ないし、分かる気がする。しかし、企画を立案するディレクターや構成作家は、その「なぜ、今」に頭を悩ませる。秋だから紅葉、音楽、食欲といった単純な季節モノから、時事、スポーツ、芸能など。時には何かの統計を引っ張り出したりして、「だから今、これが必要」という理由づけに四苦八苦するのだ。そんな中、特に重宝される日が10月10日と11月11日。実はこの2日に共通するのは、1年の中で、記念日が多い1位と2位ということ。10月10日は、ふとん、トマト、銭湯、赤ちゃんの日など日本記念日協会によると47個の記念日が。11月11日は、宝石、たくあん、麺の日など記念日が43個もある。つまり、トマトの日に「トマト特集」、麺の日に「ラーメン特集」という安易なきっかけが作れるのだ。これが通るときもあるから、「やっぱり、きっかけなんて何でもいい」とダイエットのきっかけがない、自分自身に言い聞かせてみようと思う。
文:岡内義人
読売テレビ「す・またん」「かんさい情報ネットten.」「土曜はダメよ」、ABCラジオ「桑原征平粋も甘いも」などの番組構成を担当中
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