6月末時点で29億ポイント以上を発行
一定の省エネ性能など、条件に合った住宅取得やリフォームでポイントが発行され、商品に交換したり、追加工事に充当することができる「グリーン住宅ポイント制度」。新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ経済の回復を図るために、国土交通省が創設した制度で、2020年12月15日~21年10月31日の期間に契約を締結した、新築住宅の取得、リフォーム、既存住宅の購入、賃貸用の共同住宅の新築が対象となります。新築住宅の取得は一戸あたり最大40万ポイント(特例100万ポイント)、リフォームは最大30万ポイント(子育て世帯が既存住宅を購入してリフォームする場合は60万ポイント)。既存住宅は、空き家バンク登録住宅や災害リスクが高い区域から移住するための住宅購入などに対し30万ポイント、賃貸住宅の新築は、10万ポイント×総戸数が付与されます。
工事完了前のポイント発行申請は3月29日から、工事完了後のポイント発行申請は5月6日から始まっており、6月1日からはオンライン申請も可能になりました。なお、申請できるのは、工事発注者(請け負い)、または購入者(売買)です。
国交省が発表した「グリーンポイント制度の実施状況(6月末時点)」によると、ポイント申請(累計)は、新築2万1721戸、既存住宅168戸、リフォーム1万4769戸、賃貸住宅624戸。ポイント発行状況は、新築6786戸27億8020万ポイント、既存住宅29戸870万ポイント、リフォーム1418戸1億4086万1000ポイント、賃貸住宅0戸0ポイントで、合計8233戸に29億2976万1000ポイントが発行されています(※ポイント発行には申請内容の審査があり、一定の期間がかかります)。
取得したポイントは、1ポイント1円相当として使え、「商品への交換状況」を見ると、家事負担軽減に資する商品に交換されている割合が高く、掃除・洗濯家電が最多の8893万2600ポイント。「追加工事への交換状況」では、新たな日常に資する追加工事が1917件、防災に資する追加工事は925件です。
家づくり真っ最中の人は、わが家は申請の対象か確認してみては。
グリーン住宅ポイント事務局(https://greenpt.mlit.go.jp/status/)
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