オンリーワンの技術で世界一を目指す
和歌山大学システム工学部のプロジェクトチーム「RTMovers(アールティー・ムーバーズ)」が、5月にスイス・チューリヒで行われる国際競技大会「サイバスロン」に出場、電動車いす部門で優勝を狙います。
「サイバスロン」は、最先端の技術を導入した義手や義足、車いすなどのアシスト機器を駆使し、日常生活に必要な動作で正確性や速度などを競う障害者アスリートの世界大会。技術者と、技術を操縦する「パイロット」と呼ばれる障害のある人がチームとなり、開発の段階から協力し合ってレースに挑みます。
「RTMovers」は4年前の第1回大会で、日本から出場したチームの中で唯一決勝戦に進み、世界4位の結果を残しました。チームの中心となる同学部の中嶋秀朗教授は、「2回目の今回は、駆動部の出力向上や動作範囲拡張などの機体改良を重ね機能性を上げました。本機の特徴である4車輪の高性能性、省エネ性を生かしたオンリーワンの技術で、念願の世界一を目指します」と力強く話しています。「同時に、この開発や研究を生かし、足が不自由な方や高齢者の方など、日常で誰でも自由に移動できる技術を世に送り出せれば、との思いもあります」
和歌山大学ではクラウドファンディングで、チームの渡航費や滞在費、大会参加費などの資金を募っています。2月28日(金)まで。詳細は下記ホームページにアクセス。
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