ランキングとアンケートで見る わかやまワイン&チーズ事情
- 2016/11/3
- フロント特集
- ランキングで見る 和歌山 THE WORLD, 過去の人気連載コーナー
“和歌山人”の嗜好(しこう)、行動をデータで分析する「ランキングで見る和歌山 THE WORLD」(本紙第3週掲載)。今月は「ボジョレ・ヌーボー解禁」(11月第3木曜)、「チーズの日」(11月11日)を前に拡大版でお届け。データ上では消費が少ない、ワイン&チーズの“和歌山事情”を徹底調査しました。
読者の9割強が〝好き〞と回答するも 伸びない支出金額&消費量
総務省の家計調査(平成25年〜27年平均)によると和歌山市のワイン、チーズの支出金額は全国最下位(都道府県庁所在地と政令指定都市52市の中で)。消費量もそれぞれ50位、51位(同)と〝底辺〞に位置しています。 しかしながら、読者アンケートを実施すると、ワインもチーズも9割強が「好き」「どちらかというと好き」と回答。確かに、ワインを飲むのは「年に数回」と答えた人が多かったですが、外食や料理の材料を含めチーズはかなりの頻度で食べられていることが判明しました(グラフ参照)。では、なぜ支出金額、消費量ともに上がってこないのでしょうか? 日本ソムリエ協会関西支部和歌山地区長の福永義学さんは、「都市圏と比べワインに接する機会が少なく、また、ハードルが高い、難しいといったイメージが全体的な消費が伸び悩んでいる理由」と分析。一方、チーズプロフェッショナル協会近畿支部幹事の宮本喜臣さんも「スーパーなどで売っているプロセスチーズは別として、チーズは高級品で、和歌山では試食しながら買えるところがなく、本来の楽しみ方が伝わっていない」と指摘します。 もっと気軽に日常的に…、ワイン&チーズを楽しみませんか!!

※出典=家計調査結果(総務省統計局)平成25年~27年の平均/1世帯当たりの年間支出金額・消費量/都道府県庁所在地と政令指定都市52市
意外と多い愛好家!?
読者アンケートにご協力いただきありがとうございました(集計結果は以下の通り)。シニアソムリエ&チーズプロフェッショナルのアドバイスを参考に、ワイン&チーズのステキなマリアージュを。

「毎日のワインは私の幸せ」「ワインは夫婦の潤滑油」といった意見が。でも、“お酒は飲んでも飲まれるな”です。ほどほどに!

ロゼは海外のビーチでよく飲まれるのだとか…。「ボージョレ・ヌーボー」はフレッシュフルーティーなので比較的飲みやすく、赤が苦手という人はぜひ

自宅で飲む“宅飲み派”が多いのは、“車社会”の和歌山の特徴なのかもしれません。それに、なんていったって“宅飲み”の方が安上がり!!

酸味、渋味、甘味、辛口。ライト・ミディアム・フルボディー。やっぱり味は外せませんよね。「ブドウの品種」に興味を持つともっと好みのワインに出合えるかも

コストパフォーマンスは重要!ソムリエも語っているように、ワインのおいしさは価格に比例しません。見栄をはらず、“ハウスワイン”の購入は堂々と

一昔前は、クリスマス、結婚記念日、誕生日など“特別の日”に飲まれていたワイン。一般家庭に浸透する一方で、特別感は薄れてきている側面も

「カロリーが気になる」といった声もあり。ちなみに好きなチーズは、「カマンベール」「モッツァレラ」「ブルーチーズ」の順でした

“ワインのお供はチーズ”の人が約半数。しかしながら、ソムリエもチーズプロフェッショナルも、「実はチーズに最も合うのは日本酒」と…。お試しあれ
Wine! ブドウの品種にこだわって

島精機製作所 料飲グループマネージャー シニアソムリエ 福永義学さん
日本で販売されるワインは厳しい品質検査をクリアしたものばかり。私も家では500円~1000円のものを飲みますが、大変よくできていると感心します。高額になればなるほど“個性が強くなる”と理解してください。ワイン選びは、信頼できる酒屋さんに相談するのが間違いないですが、自分で選ぶときは生産国よりも「ブドウの品種」にこだわってみると、好みの味にたどりつきやすいかもしれません。
チーズとワインは相性抜群と思われがちですが、これが結構難しい組み合わせ。「ブルーチーズ×白ワイン(甘口)」「ブランデーで洗い流したウォッシュチーズ×ブルゴーニュのピノ・ノワール(熟成赤ワイン)」は相乗効果でどちらもより美味に!
Cheese! チーズの種類を知ろう

ナチュラルチーズ専門店
「コパン・ドゥ・フロマージュ」
宮本喜臣さん
チーズは大きく分けて、①プロセスチーズ②フレッシュ③ハード・セミハード④白カビ⑤青カビ⑥ウォッシュ⑦シェーブル(ヤギ)の7タイプに分けられます。日本のスーパーで売られているのはほぼ①。②~⑦はナチュラルチーズと呼ばれ、同じタイプでも作り手や熟成期間によって味が全く異なります。日本の「お漬物」のような感覚といえば分かりやすいでしょうか。
ワインに味わいがあるように、チーズにも味わいがあり、それぞれ相性があるのですが、あえて言うなら赤ワインには色の濃いチーズ、白ワインには白っぽいチーズを合わせてみてください。スパークリング、ロゼは比較的どのチーズとも合いやすいと思います。チーズ選びに迷ったら、お店に来てください。
問い合わせ | ナチュラルチーズ専門店 「コパン・ドゥ・フロマージュ」 |
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住所 | 紀の川市桃山町調月769-136 |
電話 | 0736(60)7175 |
営業時間 | 午前10時~午後4時 |
定休日 | 月・木・日曜 |
読者プレゼント 申込締め切り日は11月11日(金)
応募方法 | ハガキに〒住所、氏名、年齢、電話番号、希望商品のアルファベット、上記の記事の感想・意見を記入して、〒640-8557(住所不要)和歌山リビング新聞社、Eメール(living@waila.or.jp)「ワインプレゼント係」まで。当選者に案内状を送付、弊社で商品引き換えとなります |
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A フランス産 赤ワイン・・・・・・・・・3人

フランスワインのインポーターが展開する「ワイン館Nishiura」が自信を持って送り出す「コートデュローヌ・ヴィラージュ・ヴィサン・ア・フルール・ド・パーンプル」。除草剤や農薬を使用しないビオワイン
提供 | ワイン館Nishiura ![]() |
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住所 | 和歌山市太田603-23 |
電話 | 073(471)1887 |
営業時間 | 午前10時~午後6時 |
定休日 | 日曜、祝日 |
B フランス産 白ワイン・・・・・・・・・3人

1000種類以上の厳選ワインがそろう「出口酒食品店」のおすすめ「コートデュローヌ・ブラン・ベルルーシュ」。果実の風味、酸味、まろやかさが合わさったエレガントで、ドライな味わい
提供 | 出口酒食品店 ![]() |
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住所 | 和歌山市鷹匠町1-25 |
電話 | 073(424)5136 |
営業時間 | 午前8時~午後8時 |
定休日 | 日曜、祝日 |
C イタリア産 スパークリング・・・・・・・・・3人

最近カフェ&バーも併設した、ワイナリーから直輸入する「ビアンコ・ロッソ」人気ナンバーワンのスパークリング「バルバメト・ミレジマート・キュヴェ・ストリカ」。リンゴやナシの甘みの中にかんきつのほろ苦さも
提供 | ビアンコロッソ ![]() |
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住所 | 和歌山市岡山丁83 |
電話 | 073(421)8885 |
営業時間 | 午前10時~午後7時 |
定休日 | 日曜 |
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