関西のテレビ業界
今年の漢字を勝手に決定!?
この時期に清水寺で発表される今年の漢字。予想では、「禿(はげ)」「線」「倫」といったお騒がせ議員さんたちを表した漢字ではないかとささやかれている。では、テレビ業界に限っていえば、どんな漢字か? 今年のテレビを振り返ってみよう。視聴率が30%を超える国民的番組が一つもなかった。恐らくは、年末の紅白のみだろう。「めちゃイケ」「スマステ」といった大型バラエティーにも大ナタが振るわれた。数字だけを見ると、朝ドラは堅調で、大河はイマイチ。民放ドラマも、大ヒットはない。まぁ良くも悪くも、例年通りといったところだ。しかし、制作者側には今年初頭から急に言われ続けていることがある。お金のこと。今までは制作費を“削減”してほしい、ということだけだった。ところが、今や制作費を“捻出”してほしい、となっている。つまり、スポンサーを見つけてほしいということ。企画書も、スポンサーありきで出さないと難しい。となれば、制作者側の今年の漢字は「金」か「銭」といったところか。いや、誰かスポンサーになってと「願」う、なのかも。 ※次回は年末年始号に掲載
文:岡内義人
読売テレビ「す・またん」「かんさい情報ネットten.」「土曜はダメよ」、ABCラジオ「桑原征平 粋も甘いも」などの番組構成を担当中
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