輝くドラマのおっさんたち
でも、バラエティーでは?
最終回も近づき、連日、話題なのが、冬ドラマのこと。中でも、注目されているのが、おっさん(中年男性)ドラマだ。木梨憲武、阿部サダヲの他、多くのおっさんが主役で出演。作中で不器用に生きる彼らを見て、笑ったり、時に目頭が熱くなることも。と同時に、ポイントになっているのが、昭和と令和のギャップ。熟年層には「あったあった」、若年層には「昔はそうだったんだ」と興味をつかんでいる。まさに「昭和のおっさん」は、ドラマの新ジャンルとなった。
が、これはあくまでもドラマだけの話。バラエティーでは、素人のおっさんをテーマにした企画は、ほぼ通らない。なぜなら、おっさんはあまり取材に応じてくれず、体裁を保つため、弾けることも少ないからだ。一方、中年女性は違う。承認欲求が強い人も多く、取材もすぐOK。ユーモアにあふれたコメントで、視聴者の共感も得やすい。なので、街頭インタビューでも、女性の声が多く放送されている。
ドラマのような輝くおっさんはしょせんホンの一握り。と、ボヤいたところで、私も立派なおっさんになったと気づかされた。はぁ…。
※次回は4月13日号に掲載
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
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