「ダメ」「危ない」「汚れる」で子どもを縛らない
親子で歩こう!「森のおさんぽ会」
自然の中で子どもの成長を見守り
主体性を育む「森のようちえん」
「森のようちえん」を知っていますか。デンマークで生まれた野外保育で、季節の豊かな変化を体感できる自然環境の下で、子どもたちが自主的に遊ぶことを、保護者は極力介入せず見守るスタイルを取っています。
そのため、「ダメ」「危ない」「汚れる」はNGワード。本当に危険が迫っているとき以外は、保護者は見守りに徹することが求められます。
自然そのものが遊び道具
ため池で水遊びも体験
「森のようちえん」は日本でも各地の自治体や団体により行われており、今年5月、市民団体「いなか伝承社」が、紀北エリアで「森のおさんぽ会」として活動をスタート。月に1回の開催を予定しており、前回は6月28日に根来山げんきの森(岩出市根来)で実施。0歳から10歳までの子どもと保護者が参加しました。
最初に参加家族の自己紹介やおさんぽのルール説明が行われ、元気な掛け声を合図に出発。子どもたちは、でこぼこした山道の感触を足の裏で感じ、生い茂る草や木に手で触れるなど自由に動き回ります。今回はため池での水遊びもあり、子どもたちの明るい歓声が森の中に響き渡りました。
岩出市から参加した福山香織さんは、「思ったよりも子どもたちが森の中でよく動くことに驚きました。NGワードを出さないようにがんばっています」と話します。
「決められたカリキュラムをこなすのではなく、自然そのものが子どもたちの遊び道具であることが、『森のようちえん』の良さ。今後は紀北ならではの体験も加えていければと考えています」、と「森のおさんぽ会」の企画者の一人であり、現場リーダーの篠原登子(とうこ)さん。
次回の開催は7月26日(日)午前10時から正午ごろまで、根来山げんきの森で。参加費1人300円(保険料込み)。定員10家族を予定。その他、詳細は「いなか伝承社」のホームページ(http://www.inakadss.org/) または、フェースブックを参照。申し込みはメールで「いなか伝承社」まで(inakadss@gmail.com)。
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