視聴率が変わる!?
令和のテレビは個人へ
令和の特番特需で、今月の視聴率が上がったテレビ各局。思えば、平成の終わり頃からテレビ離れが叫ばれ、20%を超える番組が少なくなった。令和はどうなるのか? 実は、令和2年4月から視聴率の調査方法が変わる。関東・関西などでは、すでに実施中の「個人視聴率&タイムシフト視聴率」も加算する新視聴率が、全国で計測されるのだ。また、モバイル&動画配信にも対応するという。今までは、世帯で見ていた番組しかカウントしなかったのが、個人単位で計測。しかも、スマホで見た動画なども加算する。そこには、性別、年代だけでなく、ライフステージ、年収、職業、生活意識、商品関与など、さまざまな切り口で分析できるよう、サンプルを拡大するとのこと。どの職業のどんな人が、こんな番組を好んでいるという統計が分かるという。まさに量から質の時代へ。令和10年ぐらいになると、CMや番組も見ている人に合わせて変化するテレビ…なんてのもできるに違いない。となれば、宣伝費もおのずと上がり、制作費も上がる。つまり僕らのギャラも…。きっと令和は夢の時代となるはずだ。
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
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