見て美しく、食べておいしく 野菜をアートに
- 2015/10/15
- フロント特集
野菜や果物をアーティスティックなオブジェに、そしてブーケにする「ベジフルフラワー」。見て楽しんだ後は、おいしく食べる芸術作品です。和歌山県で唯一のベジフルフラワーアーティスト・プロフェッサーである土谷千鶴さんに、その魅力を聞きました。リビングカルチャー倶楽部には、土谷さんの講座が新しく登場します。
もっと身近に感じて
野菜や果物の魅力に気付く
花のように花瓶に生けられた野菜や果物たち。名付けて〝ベジフルフラワー〞。飾るだけではありません。見て楽しんだ後は、おいしく味わえます。こうしたアートの観点からも野菜や果物の魅力を見いだして、広く発信しようというものです。
野菜ソムリエの中でも、〝ベジフルフラワーアーティスト〞の資格を持つ人だけが手がけられるベジフルフラワー。和歌山県では現在、アクティブ野菜ソムリエで、ベジフルフラワーアーティスト・プロフェッサーである土谷千鶴さん(和歌山市、55歳)だけがその資格を持ち、各地でその魅力を伝えています。
野菜ソムリエは、いわば〝野菜のプロ〞。しっかりとした知識と愛情があるからこそ、すてきな作品が仕上がります。「〝えっ、これ野菜!?〞って、びっくりするでしょう。見る人の興味を引きますよね。そして、作品に使った素材の話題になります。栄養価やおいしい食べ方など、関心を持ってもらいながら、野菜や果物の良さに気付いてもらえるんです」と話す土谷さん。
下記では、ベジフルフラワーの活用法を聞きました。また、土谷さんの講座がリビングカルチャー倶楽部で始まります。こちらにも注目が集まりそうです。
贈り物や食卓で“花”を咲かせる
ベジフルフラワー
おいしさに出合う瞬間を
〝美しく〞彩るアート
野菜や果物を素材にするベジフルフラワーは、竹串やつまようじを使ってまとめたり、葉物の野菜を組み合わせたりします。「針金などの食事に使わないものは利用しないんです。野菜や果物は食材なので、竹串やつまようじなら、そのまま手に持って食べられたり、またはずして調理できます。あくまでも〝食べる〞ことも観点に入れて制作します」と話す土谷さん。
だからこそ、ベジフルフラワーの使い方は、美しく見せるオブジェにとどまりません。夕飯に使う野菜を飾り付けて食卓に置いたり、また贈り物としてもサプライズ感があって喜ばれます。
「料理に使う前に、食卓にちょっとしたアレンジを飾ってみると、野菜が苦手な子どもさんでも目に留めると思うんです。例えば、おやつに出そうと思っていた果物などを一緒にあしらえば、とてもきれいで〝おいしそう〞です」と土谷さん。「そこで、野菜を眺めたり、おやつに果物を食べながら、野菜や果物について話題にします。『苦手だ』と思っていた野菜でも、見せ方が変わると印象も変わって、興味を抱くきっかけになるかもしれません。『この野菜は、今日の夕飯にこんな風に使おう』…などの話題から、食事の準備も親子でしたり。〝食〞について関心が高まり、食育にもつながりますよね」とも。
また、パーティーやちょっとした食事会などのアイテムとしても活躍しそう。レタスやミニトマト、キュウリ、パプリカ、ラディッシュ…など、そのまま生で食べられる野菜ばかりを集め、ディップソースやドレッシングなどを添えれば、みんなでつまんで食べられます。おもてなしの食卓に華が添えられそう。
そのほか、花束(ブーケ)にして贈り物として活用する方法も。
贈り物やわが家の食卓で食育に
野菜や果物に興味をもつきっかけに
「野菜がブーケになっているなんて、おしゃれですよね。『これでサラダを作ってね』とか、『シチューを作ってね』などと言い添えて手渡すと、もらう喜びが倍増。きれいなだけじゃなくて、その素材がすべて使えるというのもポイントです。飾って終わりじゃなくて、味わえるブーケです」。土谷さんが以前、入院している友人にお見舞いとして持参したときも、とても喜ばれたそうです。食事制限があるような病気でなければ、花束の代わりに〝食べられるブーケ〞もいいアイデアです。
さらに、土谷さんはこんな話も。「ちょっと曲がったキュウリとか、大きくなりすぎたり、反対に小さすぎる野菜も、その形を生かしてアレンジできるから、売れ残ってしまうようなものでも使えるんです。そんな野菜って値段が手ごろだし、活用することで、お財布にも環境にも〝エコ〞ですよね。野菜を無駄なく使うことも、ベジフルフラワーの良さです」とにっこり。
土谷さんによるベジフルフラワーの新しい講座が、リビングカルチャー倶楽部で開講します(左記参照)。アレンジする技術と、ちょっとした野菜や果物の豆知識も一緒に学べます。あなたもベジフルライフを楽しんでみませんか。
- 季節感あふれるオブジェに
- 食卓を彩るアレンジに
夕飯に使う野菜を飾る・おやつの果物を飾る・パーティー料理の一品に - ブーケにして贈り物に
入院中のお見舞いにも
参加者募集 野菜の豆知識も学べる「サラダブーケを作ろう」1日体験教室
ベジフルフラワーアーティスト・土谷千鶴さんによる新規講座が始まります(下記参照)。それに先がけ、まずはベジフルフラワーとはどんなものかを体験できる1日講座を企画しました。季節の素材を使って、その日の夕飯にはサラダにできる「サラダブーケ」を作ります。気軽に参加してみませんか。
日時 | 11月5日(木) 午後1時半~2時半 |
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場所 | リビングカルチャー倶楽部フォルテ教室 (和歌山市本町2ノ1フォルテワジマ4階) |
定員 | 15人(最少開講人員2人) |
受講料 | 2160円 ※材料費=1000円程度別途 |
申し込み・問い合わせ | 073(421)4411 リビングカルチャー倶楽部フォルテ教室 (月曜~土曜午前10時~午後6時半※祝日は除く) |
新規講座が始まります 夕飯に使える野菜で「食べるブーケ&野菜の豆知識」
ベジフルフラワーのアレンジを作りながら、素材の野菜や果物の栄養価、おいしい食べ方、調理方法などの豆知識を土谷さんから教えてもらいます。ブーケは、毎回その日の夕飯にそのまま使える野菜などで作ります。
日時 | 11月19日、12月3・17日(木)午後1時半~2時半 |
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場所 | リビングカルチャー倶楽部フォルテ教室 |
定員 | 15人(最少開講人員2人) |
受講料 | 6480円 ※材料費=各回1000円~1500円程度別途 |
申し込み・問い合わせ | 073(421)4411 リビングカルチャー倶楽部フォルテ教室 (月曜~土曜午前10時~午後6時半※祝日は除く) |