虫刺されにご用心 注意したい感染症
- 2015/6/11
- コーナー
- ココロとカラダのSOS
今年も厄介な蚊が飛び始めました。昨年はデング熱が話題になりましたが、蚊に刺されるとかゆいだけでなく、病気に感染することも。専門医に詳しく聞きました。
Q デング熱って、どんな病気ですか?
A デング熱は主に熱帯地域で流行しているウイルス感染症です。蚊によって人から人へとウイルスが運ばれることでまん延します。高熱が出たり、皮膚が赤くなったりしますが、命に関わることはほとんどありません。
Q デング熱の予防は?
A デング熱は流行地域でなければ、通常は感染する心配は不要です。流行地域では、虫除け剤を利用したり、長袖、長ズボンを着用するなど肌の露出をできるだけ少なくして蚊に刺されないよう注意してください。
Q 日本国内で虫刺されで感染する病気は?
A 国内では蚊によって感染する病気に日本脳炎がありますが、昔と比べ減少しています。それ以外に、和歌山県では毎年、野山に住むダニによる日本紅斑熱(こうはんねつ)やツツガムシ病などが報告されています。山などへ行く場合は、デング熱の予防策同様、虫除け剤を利用し、着衣に工夫が必要。ダニに刺された数日後に発熱したり、皮膚に紅い斑点(はんてん)が出た場合は早めに医療機関を受診しましょう。
厚生労働省検疫所のホームページ(http://www.forth.go.jp/)に感染症などの情報が掲載されているので一度、チェックして。海外渡航に関する病気については、日赤のトラベルクリニック(予約制)でも、予防対策や相談を受け付けています。
取材協力 | 取材協力=日本赤十字社和歌山医療センター感染症内科部 |
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※次回は7月11日号掲載