考えよう 災害時の備え 被災地での体験、経験を生かして⑩
- 2017/12/14
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アイエフシーシステム 松出 博喜さん
恩返しの思いでミャンマーに小学校建設
思いやりの心を育てる社員教育にも
和歌山市内で「丸源ラーメン」「ニクバルダカラ」、その他和歌山県内で10店舗のフランチャイズ店を展開する「アイエフシーシステム」(那智勝浦町天満)の松出博喜社長は、2011年の紀伊半島大水害で那智川近くの自宅が浸水。「地震と違って台風や集中豪雨は雨量が予測できます。しかし、あのときの雨はすさまじかったですね。今まで聞いたことがないような音がして、外を見ると軽トラックくらいの大きさの石がゴロゴロと流れていました」と、当時を振り返ります。
2階へ避難し、“お向かいさん”も松出社長宅に逃げ込み、一難を逃れ、翌日からは近所の人たちと助け合いながら復旧復興作業に。「弊社の社員をはじめ、その他多くの人が応援に駆けつけてくれて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです」と松出社長。
「何か恩返しができないか」と水害を機に、被災地のボランティア活動に積極的に参加するようになったそう。そこには、困っている人を助け、思いやりの心を育てるという社員教育の狙いもあり、休日を利用して従業員と一緒に被災地に足を運んでいました。
しかしながら飲食店従業員の休日は不規則で、家族との時間も大事。「もっと継続的に支援ができないか、そして、社員教育につながることはないか」と考えた松出社長は、ミャンマーの農村地区に小学校を建設。今秋、社員旅行として現地を訪問しました。「途上国で貧困から抜け出すには教育が必要。その一助になればとの思いで、あえて支援が行き届いていない地域に建設しました。また、現地の子どもたちと交流することで、すごく意味のある社員旅行にもなったと思います。これから先、どういった形で支援していくかは、社員みんなで考えていきたい」と話しています。
※次回1月13号日掲載
松出博喜さんが伝えたい災害時の備え
- 情報に敏感になり、いつでも逃げられる態勢に
- 台風や集中豪雨は雨量が予測できるので早めに対策を
- 近隣の声掛け、助け合い
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