版画界の巨星の多彩な作品約400点を一挙に紹介
特別展「恩地孝四郎展」
抒情(じょじょう)とモダン 版に重なるこころ
和歌山県立近代美術館で開催、読者ペア10組20人をご招待

《「美人四季」冬》1927年 木版、紙・京都国立近代美術館蔵
〝日本抽象表現の父〟と呼ばれる恩地孝四郎の20年ぶりとなる回顧展「恩地孝四郎展~抒情とモダン版に重なるこころ~」が、4月29日(祝)~6月12日(日)の期間、和歌山県立近代美術館(和歌山市吹上)で開催(主催=和歌山県立近代美術館、産経新聞社ほか)。
版画界の巨星、日本の抽象表現の先駆者として知られる恩地孝四郎は、版画表現の近代化に偉大な足跡を残しただけでなく、その自由な創作姿勢は後世の版画家たちに多大な影響を与えました。
今回の特別展は、国内外から集めた多彩な作品約400点を一挙に展示。版画243点を中心に、油彩、素描、写真、ブック・デザインなどの作品もあり、見応え十分。

《ポエムNO.9海》1950年マルチブロック、紙・青森県立美術館蔵
中でも見逃せないのは海外からの里帰り作品。戦後、外国人から評価が高かった作品の多くは海を渡ってしまいましたが、今回は海外の美術館・博物館の協力により重要作52点も特別に出品されます。期間中は記念講演会やワークショップなども(下記参照)。
一般700円、大学生400円。高校生以下と65歳以上、障害者、県内在学中の外国人留学生は無料。午前9時半~午後5時(入館は午後4時半まで)。月曜休館。
問い合わせ | 和歌山県立近代美術館 |
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電話 | 073(436)8690 |
この特別展に読者ペア10組20人を招待。希望者ははがきに〒住所、氏名、年齢、電話番号を明記し、〒640-8557(住所不要)和歌山リビング新聞社「恩地孝四郎展」係へ。5月5日(祝)必着。当選発表は発送をもって代えます。
記念講演会
- 5月8日(日)「抽象への方途恩地孝四郎の版画」講師=松本透さん(東京国立近代美術館特任研究員)
- 5月14日(土)「恩地孝四郎の実験精神:創作版画から現代美術へ」講師=桑原規子さん(聖徳大学教授)
時間は午後2時~3時半、2階ホール(申し込み不要、聴講無料)
フロアレクチャー(学芸員による展示解説)
- 5月3日(祝)、22日(日)、6月5日(日)午後2時から、2階展示室(申し込み不要、観覧券が必要)
ワークショップ「フランス装の本をつくる」
- 5月29日(日)午後1時~4時、2階ホール講師=藤井敬子さん(東京製本倶楽部)
対象=中学生以上(要申し込み・先着20人、参加費1000円)
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