選考会はすでに開始
選手枠に選ばれることが必須
日本古来の伝統武芸の一つである弓道。静寂の中放たれる矢が、的に的中する瞬間は大変見応えがあります。
紀の国わかやま国体では、「近的(28メートル)」と「遠的(60メートル)」の2種目があり、1チーム3人の選手で両種目を行います。近的は、的中した矢の数で競い(的中制)、遠的は的中した矢の合計得点を競い合います(得点制)。
弓道の注目選手・大庭彩加さんは、大学の部活動から始めました。大学卒業後、一度は弓道をやめますが、どうしても弓が引きたくて、継続することを決意。中日本選手権大会や長崎国体で入賞するなど、近年めきめきと頭角を現しています。
「矢を放ったときの風を切り裂くような音が好きなんです。ズバンと矢が飛んで的に当たったとき、とても気持ちがいいんですよね」と、魅力を話す大庭選手。
練習は、主に師範のいる田辺市で取り組みます。それ以外は、大学などの弓道場がある場所を借りて行っているとのこと。「練習は矢を飛ばすことが多いですが、正しくきれいに引くことを意識して取り組んでいます。現在は、まだ土台固めの段階。重心の位置を意識し、安定性を求めていきたいです」と話します。
弓道は、紀の国わかやま国体に向けての選考会がすでに始まっています。選手枠は3人、まずはそこに選ばれることが必要条件になります。
「ベテランの方だけでなく、高校生や若手などライバルはたくさん。まずは選手に選ばれることが重要ですが、もし、試合に出場できるのなら、全力を出し切って、満足のできる試合をしたいと思います。出るからには、もちろん上位を目指してがんばります」と、大庭選手の意気込みに、熱い闘志がうかがえました。
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