国内外から約450人の会員が一堂に
和歌山県は、これまで約3万3000人もの海外移住者を送り出してきた、全国有数の“移民県”。現在も海外で活躍している和歌山県出身者やその子孫たちが多くいます。11月24日、海外や県外在住の“和歌山県人”が一堂に介する「和歌山県人会世界大会」の記念式典・コンサートが初めて開催されました。会場は、和歌山県民文化会館。海外から11、国内から6つの県人会、約450人のメンバーが集まりました(下記参照)。
和歌山県・仁坂吉伸知事は、過酷な環境の中で生き、活躍してきた移民をたたえるとともに、「ただいま故郷(ふるさと)」の歌詞を朗読。ブラジル和歌山県人会の谷口ジョゼー眞一郎さんは、県人会代表のあいさつとして、「移民制度設立から100年。初代の移民たちは他界し、2世、3世が県人会を運営している。できるかぎり末永く、和歌山県とのつながりを守っていきたい」と話しました。メキシコ和歌山県人会のテラモト・トシオさん、パラグアイ和歌山県人会のアヤラ・ビクトリアさんは、大会宣言として、「大会を通じて、移民の歴史を共有し、将来への活力が増し、ふるさとへの誇りと自信が深められた」と発表。
第2部では、合気道の開祖である植芝盛平の紹介や、演舞が披露された他、「和歌山県人移民の歴史」と題した映像が上映されました。続いて、元「THE BOOM(ブーム)」の宮沢和史さん、アルゼンチン出身2世歌手の大城クラウディアさん、和歌山児童合唱団、星林高等学校吹奏楽部がステージに登場しました。
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