石橋貴明のたいむとんねる
その出口はどこ?
「大人のノスタルジー」をコンセプトに4月からスタートした「石橋貴明のたいむとんねる」(カンテレ・月曜夜11時)。「みなさんのおかげでした。」の後番組として注目されたが、視聴率は大苦戦している。理由の一つに挙げられているのが、「月曜の夜からノスタルジーに浸りたくない」という意見。確かに、ノスタルジーがテーマの番組は、これまで何度もあった。また、週末ではなく、仕事始まりの月曜に、ノスタルジーに浸りたくないというのも分かる。しかし、僕は非常に面白かった。元々とんねるず好きというのもあるが、石橋貴明の新たな面が垣間見られるのだ。豊富な知識でゲストと語る姿は、今までのいわゆる横暴キャラ(個人的にはそれも好きだが)ではない。何だか真面目な人柄が伝わる。また、千原ジュニアなど、かつてあまり絡まなかったゲストとの化学反応もファンにはたまらない。むしろ、ここを伸ばしてほしいとさえ思った。なんなら、ノスタルジーを捨てて、石橋貴明とあまり絡んだことのないゲストのトーク番組。こちらのトンネルの方が、長く続きそうだ。
※次回は6月16日号に掲載
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
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