知的好奇心がワクワク! 美術館・博物館へGO

夏休みまでカウントダウン。今年は家族でどこへ出かけますか?知る人ぞ知るおすすめのスポットが美術館と博物館。夏は子どもも大人も親しみやすい作品が並びます。家族や友だちと一緒に出掛けてみてはいかが。

作品の背景を知るきっかけに
子どもも大人も楽しめる工夫たくさん

県立近代美術館と県立博物館が、現在の場所(和歌山市吹上)に開館したのが1994年。同じ敷地内にあるので一度に両館を楽しめるのが魅力の一つです。でも“入りにくい”や“予備知識がない”などから、十分に活用できていない人も少なくないのでは。

そもそも、美術館と博物館で開かれる展覧会は大きく分けて、自館の所蔵品を幅広く紹介する常設展と、テーマを設けて展示する企画展や特別展から構成され、作品と人を結びつける役割を持っています。

両館では“どうすれば子どもにも大人にも、(普段から)気軽に足を運んでもらえるか”などを考慮。その一つが夏休み向けの企画展です。今年は、美術館が“すき”や“きらい”をキーワードに時代やジャンルを超えた作品を展示。博物館が、江戸時代に和歌山で活躍した画家の作品を道具などと一緒に紹介します。

他にも、体験コーナーやワークシート、ミュージアム・トークなど、知的好奇心を満たしてくれる工夫がたくさん。楽しみながら、自然と作品の時代背景を知り、考える内容になっています。

下記は、両館の学芸員に、今回の企画展の見どころやおすすめのスポット、グッズなどを教えてもらいます。

夏休みに触れよう!芸術と文化財








なつやすみの美術館7
すききらい、すき?きらい?

大人がついつい「ダメ」と言ってしまう“好き嫌い”は美術の世界では当たり前。時代やジャンルを超えた幅広い作品を題材に、「すき」と「きらい」について考えるきっかけとなる作品が並びます。

(左)間島領一《日の丸弁当》1997
(右)ピナリー・サンピタック《乳房の果実》2005

学芸員 青木加苗さんのおすすめポイント

勤務7年目。世代を超えて一緒に楽しみ、美術館がグッと身近になる教育・普及事業を企画。ドイツの近代美術が専門


“すごい”と驚く作品から、かわいくて笑っちゃう作品まで、さまざまな作品を紹介しています。一緒に行った人、また当館で出会った人と作品の感想を話し合ったり、ツッコミを入れたりしながら見てくださいね。学校の先生と一緒に準備したワークシートも会場で配布しているので取り組んでみて。

たまごせんせいと「わくわくアートツアー」

●8月15日(火)~19日(土)、22日(火)~24日(木)
●各日午前11時、午後1時半、3時(約45分)
●要観覧券、申し込み不要

和歌山大学の学生の案内で会場を巡ります。作品を見て感じたことを伝え合いながら、みんなで楽しんで!

こどもギャラリートーク

●7月22日(土)、8月6日(日)、20日(日)
●午後2時~2時45分
●要観覧券、申し込み不要

数点の作品に絞って、ゲーム感覚で作品を鑑賞します。「子ども心のある大人」も参加可。

見つけてみよう!

美術館の屋根は和歌山城の天守閣をかたどっています

アート関連の本がたくさん並んでいます

電話 073-425-4344
営業時間 午前9時半〜午後5時
定休日 月曜(祝日の場合は翌平日)

どこから見てもニッコリと笑顔「わかやまぱんだ」「わかやまくじら」ブローチ(各1365円)

夏休み企画展
のぞいてみよう!えのぐばこ

昔の絵描きが大事にしていた絵具箱をのぞいてみよう。江戸時代に和歌山で活躍した画家の道具、手本、下書き、完成作品を合わせて展示。絵が描かれる過程を楽しんで。

(左)画材道具(伝桑山玉洲所用)個人蔵
(右)七福神図 真砂幽泉筆 館蔵

学芸員 袴田舞さんのおすすめポイント

勤務3年目。文化財が持つストーリーを伝えようと、日々奮闘中。江戸時代の美術が専門


完成した“絵”を見る機会はあっても、その絵が描かれる工程を知る機会は多くありません。この企画展には、約200年前の画家たちの人知れぬこだわりや愛、陰の努力が詰まった作品・道具がずらり。絵の模写方法「敷き写し」が体験できるコーナーやワークシートも会場に準備しているので、ぜひ挑戦を。

ホンモノの文化財をさわってみよう!

●8月13日(日)
●午前10時半~正午
●入館料・申し込み不要

火縄銃や絵巻物といった本物の文化財に触れる体験型のイベント。年に一度の特別な機会をお見逃しなく!

ミュージアム・トーク

●7月23日(日)、8月6日(日)、12日(土)、20日(日)、26日(土)、9月3日(日)
●午後1時半~2時
●入館料必要、申し込み不要

学芸員が展示作品を解説。秘話が聞けたり、思わぬ発見があったり、ワクワクすること間違いなし。

触ってみよう!

能面や仏像など3Dの文化財のレプリカが自由に触れます。もちろん記念撮影もOK


信玄と謙信の戦いを描いた「川中島合戦図屏風(右隻)トランプ」(1296円)


周囲の景色を楽しみながらひと休みできます

電話 073(436)8670
営業時間 午前9時半〜午後5時
定休日 月曜(祝日の場合は翌平日)

美術館・博物館と和歌山リビング新聞社のコラボ企画限定オリジナル缶バッジをプレゼント!

県立近代美術館と県立博物館、和歌山リビング新聞社のコラボ企画。両館の企画展に来場し、「リビングを見た」と言い、アンケートに答えた人にオリジナル缶バッジをプレゼント(1家族1個、数に限りがあり)。今回のために、青木さんと袴田さんが特別にデザイン。どんな缶バッジかはお楽しみ!

問い合わせ 和歌山県立近代美術館
電話 073(436)8690
住所 和歌山市吹上1-4-14
営業時間 午前9時半〜午後5時(入場は4時半まで)
定休日 月曜(祝日の場合は翌平日)
料金 一般510円、大学生300円
※高校生以下、65歳以上、障がい者、県内に在学中の外国人留学生は無料
ホームページ http://www.momaw.jp/
問い合わせ 和歌山県立博物館
電話 073(436)8670
住所 和歌山市吹上1-4-14
営業時間 午前9時半〜午後5時(入場は4時半まで)
定休日 月曜(祝日の場合は翌日)
料金 一般280円、大学生170円
※高校生以下、65歳以上、障がい者、県内に在学中の外国人留学生は無料
ホームページ http://www.hakubutu.wakayama-c.ed.jp/



フロント特集

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1.  和歌山県の温泉といえば、白浜温泉、川湯温泉などをイメージしがち…。いやいや、和歌山市内にも穴場の名…
  2. リビング和歌山11月16日号「デジタル時代だからこそ 手書きに思いを込めて」
     年末といえば、クリスマスカードに年賀状、今年は手書きで思いを伝えませんか。若い世代に注目を集める…
  3. “遺言”と聞くと、“老後になってから”と考える人が多いのでは。しかし、遺言は生前対策の一つとして、…
  4. リビング和歌山11月2日号「夜空を鮮やかに彩る伝統美県下唯一の花火製造会社」
     和歌山県のものづくり企業にスポットを当てたシリーズ、「すごいぞ! 和歌山の底力」。今回は、花火作…
  5. リビング和歌山10月26日号「和歌山県、旬の魚を訪ねて漁港巡り ふんわり美味な「わかしらす」」
     「さかなをたべよう!」キャンペーンを今年展開している全国のリビング新聞ネットワーク。今号は、和歌…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2024/11/21

    2024年11月23日号
  2. 2024/11/14

    2024年11月16日号
  3. 2024/11/7

    2024年11月9日号
  4. 2024/10/31

    2024年11月2日号
  5. 2024/10/24

    2024年10月26日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る