眠りのリズムと寝かしつけのメソッド 赤ちゃんもママもすやすや

眠りのリズムと寝かしつけのメソッド 赤ちゃんもママもすやすや

赤ちゃんの夜泣きや寝かしつけに苦労しているママたちへ。子育て家庭を支援するNPO法人、「赤ちゃんの眠り研究所」認定講師の中西美好さんに、ママもぐっすり眠るためのアドバイスを聞きました。秋の夜長、夏の疲れを癒やすためにも赤ちゃんと一緒にすやすや。そんな過ごし方の提案です。

赤ちゃん独特の眠りのメカニズム
ママのストレスを減らせる方法を知って

赤ちゃんは、昼夜問わずに寝ては起きてを繰り返し、寝かしつけに苦労したり、寝ぐずりにげっそり。ママが赤ちゃんの眠りに悩むのは、いつの時代も変わりませんね。

そんな悩みを“仕方ない”と諦めていませんか。子育ての大先輩である母親に聞いても、「一時のこと、すぐにおさまるから」との言葉で、泣きやまない赤ちゃんを抱きながら情けない気持ちになったりも。こうしたストレスが産後うつにつながったり、頭部が激しく揺さぶられることで脳にダメージを来す“乳幼児揺さぶられ症候群”といった、悲しい事態を招く恐れもあります。そんな深刻な問題を避けようと、赤ちゃんの眠りの実態を調査し、伝えることで、赤ちゃんとママが穏やかに過ごせるよう支援する団体が「赤ちゃんの眠り研究所」(横浜市戸塚区)です。

「赤ちゃんの睡眠は、大人とは仕組みが違います。まずは認識を変え、赤ちゃんの眠りの特徴を理解することから」と話すのは、同研究所が認定する西日本で唯一の講師、中西美好さん(2面参照)。今回は、中西さんに赤ちゃんの眠りのメカニズムを解説してもらいます。また、中西さんによる1日講座を企画。ママや家族、子育てに携わる人たちにも役立つ話を。詳細は2面で案内をしています。

眠りのリズムを作るには
体内時計の発達が大切

1日講座を11月5日(土)に開催

寝かしつけの方法を見直そう

中西美好さん(紀の川市・40歳)▶助産師として、出張専門の「ぽかぽか助産院」を開業。3人の子どものママでもあり、自らの子育て経験での悩みを解消しようと思ったことがきっかけで、「赤ちゃんの眠り研究所」と出合い、認定講師に。今もママの気持ちに寄り添った活動をしたいと多方面で活躍中

中西美好さん(紀の川市・40歳)▶助産師として、出張専門の「ぽかぽか助産院」を開業。3人の子どものママでもあり、自らの子育て経験での悩みを解消しようと思ったことがきっかけで、「赤ちゃんの眠り研究所」と出合い、認定講師に。今もママの気持ちに寄り添った活動をしたいと多方面で活躍中


赤ちゃんは、生まれたばかりの頃は3~4時間の睡眠を繰り返します。月齢を経るとともに、まとまった時間の睡眠が取れるようになってきますが、これも赤ちゃんの成長の表われなのです。

「“体内時計”という言葉をご存知ですか」と問いかける中西さん。「人の体内時計は24時間より少し長いリズムを刻んでいて、そのずれを朝の光を浴びてリセットします(同調)。大人ならうまく同調できますが、赤ちゃんはまだその力を身に付けている途中なので、少しずつ体内時計を発達させていかなければいけません」と説明します。

中西さんによると、体内時計の同調機構を獲得するために大切なことは、朝・昼・夜の区別をつけること。朝は太陽の光を浴び、昼間は明るい部屋にいて、そして夜は暗くて落ち着いた環境で過ごすこと、実は赤ちゃんにとってもこうした環境づくりが重要。特に生まれたばかりの頃は、朝・昼・夜関係なく赤ちゃんは目覚めるものですが、だからといって一日のサイクルを無視した生活をしていると、赤ちゃんの体内時計の発達を妨げることに。

「生後2カ月頃、“昼夜逆転”に悩まされることがありますが、生まれたばかりで、まだ寝てばかりいたとしても、朝になったら日の光を部屋に入れ、昼間は明るいリビングで過ごす、夜になったら静かな暗い部屋で寝かせる、この繰り返しが体内時計の成長に欠かせないんです」と中西さん。

もちろん、授乳やおむつ替えなどで、ママは夜も眠れないことが多々あります。朝なかなか起きられないときは、パパが目覚めたときにカーテンを開けるなど、ママが無理をして起きなくてもよい配慮を。夜も大人の時間に合わせ、照明がついた明るい部屋で過ごしがちですが、赤ちゃんがいる場所は暗くて静かな所が理想。

寝かしつけの方法も見直すことで、ママの負担が減る場合があります。抱っこしないと寝ない、必ず寝るときはおっぱいがいる…。また、生活リズムが整っていても夜泣きや寝ぐずりで困る場合も。「赤ちゃんが持つ動物的な本能として、寝るときには不安や心配があるのだといわれています。ママの負担にならない程度で、赤ちゃんに安心感を与える寝かしつけの方法を決めることで、“イライラ”の時間を“イチャイチャ”タイムにして、ママも赤ちゃんもストレスフリーに過ごしてほしい」。そう話す中西さんがすすめる寝かしつけの方法や、さらに赤ちゃんの眠りについての実践的な内容を1日講座で学んでみましょう(詳細下記参照)。

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中西美好さんが、夜泣きや寝ぐずりなどで悩むママや家族の負担を減らすために、できることをアドバイスします。子育て中のママだけでなく、家族や子育て支援に携わる人にも役立つ話が聞けます。

日時 11月5日(土)午前10時半〜12時
場所 リビングカルチャー倶楽部フォルテ教室
(和歌山市本町2-1フォルテワジマ4階)
参加費 500円(1家族につき)
定員 20人
※赤ちゃん同伴可(ただし託児はありません)
申し込み多数の場合は抽選
申し込み方法 電話で下記の和歌山リビング新聞社へ
締め切り日 10月26日(水)
申し込み・問い合わせ 073(428)0281
(月〜金曜午前9時半〜午後6時、定休日:土・日曜、祝日)

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