クローゼットを隣接させ、家事を効率よく
家事は毎日のことだから効率よくこなしたい。そんな声に応える「家事ラクの家」シリーズ3回目は洗濯がテーマ。「キャンディハウス岩出店」(岩出市西野)のインテリアコーディネーターで、図面設計も手掛ける今井莉里加さんに、使い勝手の良いランドリールームについて聞きました。
ランドリールームは、洗濯家事の専用スペースです。「洗う・干す・アイロンをかける・畳む・しまうなどの洗濯作業を1カ所でできます」と、今井さんは説明。「共働き世帯が全体の約7割を占める現在、時間や天候を気にせず、洗濯や室内干しができるランドリールームは人気が高まっています」と話します。室内干しには、強い日差しによる色あせ防止や、花粉症やPM2・5などの大気汚染対策などのメリットもあるとのこと。
ランドリールームは、洗濯機や乾燥機を置く以外に、室内干しやアイロンがけ、収納スペースが必要なので、4人家族で2畳(3・11平方メートル)以上の広さがあると便利。「最近は、靴洗いや付け置き洗いができる、底の深い『スロップシンク』のご要望も増えています」と、今井さんは加えます。
配置場所も、家事・生活動線をよくするポイントの一つ。「洗面所と浴室を隣り合わせにすると、帰宅して手を洗い、汚れた衣類をランドリールームに置いて、お風呂に入る動線ができます。洗面所や脱衣所に扉を付けた独立型にすれば、家族や来客に気兼ねせずに使えますよ」と話す今井さん。「ファミリークローゼットを隣に配置すれば、家族の服を各部屋に持っていく手間が省けます」とも。キッチンも隣接させたら、複数の家事を同時にこなせそうですね。
ランドリールームの注意点は湿気。「はっ水コートの壁紙を使ったり、調湿性の高いケイ藻土の壁にしたり。サーキュレーターや除湿器を置いて、室内の空気の循環も良くしましょう」と、最後にアドバイスしていました。
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