帰宅動線や洗濯動線上の配置が人気
生活動線や収納を工夫して、家事をしやすいわが家に! シリーズ「目指すは家事ラクの家」の初回は、収納スペースの一つ、「ファミリークローゼット」について。フルオーダーの家づくりに定評がある「デザイエ」(和歌山市東蔵前丁・キーノ和歌山2階)の靍西紘也(つるにしひろや)プロジェクトマネージャーに、その特徴や配置の注意点を聞きました。
「家族全員の衣類や荷物を収納する“ファミクロ”は、子育て世帯ならほぼ全ての建主から導入の依頼を受けます」と、話す靍西さん。「収納場所を1カ所にまとめることで、家事動線も家事の時間も短縮できるため」と、人気の理由を話します。
設置の希望場所に多いのが、玄関周辺。帰宅して、ファミクロにアウターや荷物を置いてリビングに向かえば、共有スペースが物や服で散らかることがありません。「この場合は、ウオーク・スルー・タイプがおすすめ」と靍西さん。また、洗濯をするランドリールームにファミクロを備え、洗濯家事を完結する空間を希望する声も多いそう。
ファミクロのサイズは、夫婦と子どもの4、5人家族で、3畳(約4・63平方メートル)から4畳(約6・18平方メートル)程度が一般的。「敷地面積が限られる場合は、1階と2階にファミクロを分けても。1階には日常使いするものをしまうといいですね」と、靍西さんはアドバイス。
ファミクロを導入するのに、一番気を付けたいのは配置場所。「家族のライフスタイルに合った動線上に配置すると、使い勝手が断然よくなります。そのためにも、家づくりのヒアリングを大切にしてくれる建築家や設計士に依頼することをおすすめします」と、最後に話していました。
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