病院がフル稼働
冬ドラマは病気だらけ?
なにかと話題のNHK大河もようやく始まり、冬のドラマが勢ぞろい。と、ふと気づいた。今期もまた、医療ものが多すぎるのだ。人間ドラマ、ラブコメなど切り口は異なるが、その数6本。毎日、ドラマの中は白衣だらけだ。では、なぜこんなにも医療ドラマが多いのか。以前に一度ここで述べたが、悲しいかな、制作費が削減できるからだ。病院のセットで撮影できる。屋内が多いし、天候も関係ない。スケジュールも組みやすく、経費が削減できる。また、医療ものは人の生死を扱うので、ストーリーが作りやすい。物語内で、感情の起伏も生まれやすい。他にも、医療は誰しも経験があるので、共感してもらいやすいという利点もある。なので、テレビ好きのシニア層にも突き刺さりやすい。安定の王道テーマだといえる。が、ここまで医療だらけなのは、異常事態だ。まさに、医療ドラマ症候群という“病気”にドラマ業界が侵されているといえるだろう。ちなみに、同様の理由で、刑事ドラマも多い。ここまでくれば、傷害事件を捜査しながら、医療で治す、「刑事医療ドラマ」なんてできるかも。
テレビのツムジ 関西の放送作家がバッサリ!
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
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