田辺市の山中さんの童話が本に
「森のポストをあけてごらん」
- 2023/2/2
- コーナー
- LIVING Selection in 和歌山
田辺市磯間の山中真理子さんが創作した童話『森のポストをあけてごらん』が、ポプラ社から出版(A5判、71ページ、1320円)。作家として本格デビューしました。
出版されたのは、静岡県浜松市が主催する「第7回森林(もり)のまち童話大賞」の受賞作品。森林の大切さを子どもたちに伝えようと、「森林」をテーマにした童話作品を募集しており、今回、応募総数448作品の中から選ばれました。
森の木々と会話ができる女の子と、宅配便の配達員との交流を通して森の持つ心地良さを描写。選考委員の一人、童話作家・角野栄子さんが「私も森に行きたくなった。手紙を探しに。何かが起こりそう」と帯コメントを書いているように、木々の声が聞こえてくるような作品です。
山中さんは父親の仕事の関係で、子どものころは山村で生活。「自然の中で遊んだ記憶が今も鮮明に残っています。作品では、自分が体験した風の音や木の葉の香りなどを表現しています。森を歩いたときの気持ち良さが伝われば」と笑顔を見せます。
山中さんの創作のアイデアは、日々の生活の中から生まれるとも。「例えば、木の葉を見ると、”何か文字が書かれていないかな”など、想像を膨らませます。今回を機に、作品を出していければ」と話しています。
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