生活習慣病を予防して健康寿命を延ばそう!Vo.3

生活習慣病あれこれ②

糖尿病について

症状が出てからでは遅い!
すでに合併症を伴っています

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「糖尿病」は、生活習慣病の代表的な疾患の一つです。国民健康・栄養調査の結果から、糖尿病が強く疑われるものは950万人(平成24年)で、年々増加の傾向にあります(右グラフ参照)

「糖尿病」は、血液中のブドウ糖濃度が病的に高い状態です。食物中の炭水化物は、消化・吸収され、ブドウ糖となり、肝臓に送られます。また、一部は脳や筋肉で利用されます。

私たちが活動するためには、細胞がブドウ糖を取り込んでエネルギーとして利用します。この働きを助けるのが「インスリン」です。不適切な食生活や運動不足などで内臓脂肪型肥満になると、「インスリン」の作用が弱くなり、ブドウ糖を利用できなくなり、血液中にブドウ糖があふれ出して「高血糖」なります。

「糖尿病」は「血管病」ともいわれます。「高血糖」の状態が続くと、ブドウ糖が血管壁を障害し、動脈硬化が進行します。大きな血管も微細な血管も障害します。このため、全身のさまざまな臓器に重大な合併症が発生します。

例えば、糖尿病では50~70%の患者が心血管系の病気で死亡します。脳梗塞や虚血性心疾患の発症リスクは2倍から4倍。糖尿病性腎症による人工透析、糖尿病性網膜症による視力障害、壊疽(えそ)による下肢切断、他にもさまざまな合併症を伴うため、糖尿病の患者の「健康寿命」は約15年短いといわれています。症状が出てからでは遅く、すでに合併症を伴っています(下図参照)

糖尿病の発見や管理上、空腹時血糖値とHbAlc(※)が指標になります。健診等の結果でこれらが高値の場合には、専門医を受診し、診断を受けましょう。

糖尿病の1次予防でも重症化予防でも、適切な食生活と運動の継続が何より重要になります。適正な医療の継続と、適切な食生活・運動の継続を心がけましょう。

(和歌山市健康局保健所長・永井尚子)

※HbAlc(ヘモグロビン・エーワンシー)=過去1~2カ月の血糖値の平均を反映する指標であり、糖尿病の発見や血糖コントロールの管理上で重要です

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