桐蔭中高科学部リケダン&リケジョが大活躍
技術同様、プレゼン力も評価の対象に
和歌山県立桐蔭中学校・高等学校(和歌山市吹上)の科学部が、サイエンスをテーマにした2つの全国大会で優秀な成績を収めました。
6、7月に行われた宇宙航空研究開発機構(JAXA・ジャクサ)主催の水ロケット大会に、中学2年生の竹中美結さんと平嶺桜さん、科学部顧問の藤木郁久教諭によるチーム「桐蔭∞(トウインフィニティ)」が出場。見事、全国優勝を果たし、11月にインドで開かれる「アジア・太平洋地域宇宙機関会議・水ロケット大会」の切符を手に入れました。
同大会はアジア・太平洋地域から14カ国、約80人が参加。ロケット打ち上げの技術と同時に、英語でのプレゼンテーション力も求められます。竹中さんは「結果も大切にしたいけど、世界大会で知り合う同じ目標を持った人たちと交流の場が持てることがうれしい」、平嶺さんは「自分の英語力がどれだけ通用するか確かめたいし、参加者と英会話も楽しみたいです」と語りました。
また、高校生が自作した空き缶サイズの疑似人工衛星を打ち上げる競技会「缶サット甲子園」が8月に千葉県で行われ、谷口翔麻さん、中家壮司さん、田中久温さん、吉村風汰さんの高校2年生4人組を中心に、8人の1年生サポートメンバーが缶サット班として挑みました。
缶サットの位置情報を3Dで再現するオリジナルソフトや、打ち上げロケットの改良など桐蔭ならではの高度な技術力を発揮しましたが、僅差で敗れ、4年連続の準優勝となりました。
班長の谷口さんは「結果は準優勝だったけれど、自分たちが目指していたことがしっかりと実現できた。それが大事。チームワークもとてもよかった」と前向きに話しました。藤木教諭は「来年は和歌山で全国大会が開催されます。桐蔭らしさをモットーに、来年こそ優勝を実現したいですね」と抱負を述べました。
関連キーワード